[デトロイト 1日 ロイター] 米調査会社オートデータが1日発表した6月の米国内自動車販売台数(乗用車および小型トラック)は、業界全体で前年同月比7%増の105万台となった。年率では1145万台とロイターがまとめた市場予想(1200万台)を下回り、1年ぶりの低水準となった。
前月比では約1%減少した。
景気の鈍化や供給不足を背景に、米ゼネラル・モーターズ(GM)GM.N、フォード・モーターF.Nのほか、トヨタ自動車7203.Tやホンダ7267.THMC.N、日産自動車7201.Tなども予想を下回った。
米自動車メーカーがインセンティブを縮小したことから、多くのモデルは価格が上昇した。一方、日本勢はインセンティブを拡大したものの販売は伸び悩んだ。
GMの販売統括責任者、ドン・ジョンソン氏は販売が予想を下回った主な要因として東日本大震災の影響を指摘した。
「景気とはあまり関係がない。むしろ一部のメーカー、特に日本のメーカーの在庫水準の問題だ」と分析した。
GMはこれまでに年間の自動車販売台数を業界全体で1300万─1350万台と予想しているが、同氏はこの下限に近くなるとの見方を示した。
メーカー別の販売台数はGMが前年同月比10.5%増の21万5358台、フォードは13.6%増の19万4114台だった。
クライスラーは30%増、韓国の現代自動車005380.KSは16%増となった。
日本勢では日産が11.4%増となる一方、トヨタとホンダは在庫が極めて薄かったことからいずれも21%減少した。