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英暴動がリバプールなど地方に拡大、若者の高失業率も要因に

 8月8日、6日夜にロンドン北部トットナムで発生した暴動は、ロンドンの他の地域や中部バーミンガムなどの地方都市にも飛び火。写真はロンドン市内で略奪を行う若者ら(2011年 ロイター/Dylan Martinez)

 [ロンドン 8日 ロイター] 警官による市民射殺をめぐり6日夜にロンドン北部のトットナムで発生した暴動は、8日になってロンドンの他の地域や中部バーミンガムなどの地方都市にも飛び火。各地で放火や略奪が相次ぎ、過去数十年で最悪の暴動となっている。

 暴動はロンドン南部のほか、北西部のリバプールや西部のブリストルにも騒動は拡大。暴動に加わる若者たちの中には、襲撃の際に携帯電話やツイッターを使って連携を取る者もいる。

 参加者はその多くが高い失業率が続く地域の出身者とみられ、緊縮財政策が進められている英国で社会福祉サービス削減の影響を受けている層とも言える。

 来年に迫った夏季五輪の会場にも近いロンドン東部のハックニーでは、フードをかぶった若者らがごみ箱に火を放ったり、警官隊に向かって瓶やがれきを投げ付けた。ある若者は「長年にわたって積み上げられてきた。必要なのは着火のきっかけだった」と、鬱積(うっせき)した不満が暴動の背後にあったと語り、「仕事もなく、金もない。ただで物を持っていく人がいると聞いたから、それなら俺たちもと思った」と悪びれず語った。

 略奪の標的とされているのは携帯電話やスポーツ用品、洋服で、貴金属店や質屋も狙われやすいという。液晶テレビやパソコン台を頭の上に載せて歩く若者の姿も見られたが、警察はこうした略奪を取り締まりきれていない。

 8日の騒動は帰宅時間となる夕方ごろから始まり、暴動が起きた地域ではバスが不通になったため、多くの人が徒歩による帰宅を余儀なくされた。

 焼け焦げた車が道路に放置されたハックニーでは、中年女性が「どうしてこんなことをするのか分からない。無意味で、自分の住む場所を破壊しているだけだ」と声を震わせた。

 この事態を受けて首相府は、キャメロン首相がイタリアでの休暇を切り上げて帰国し、緊急の危機対策会合を開催すると発表。警察によると、これまでにロンドンで約240人、バーミンガムで約100人が逮捕されている。

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