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米FRB議長によるジャクソンホール講演のポイント分析

 [ジャクソンホール(米ワイオミング州) 26日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長講演のポイント分析は以下のとおり。 

 8月26日、バーナンキFRB議長はジャクソンホールのシンポジウムで講演。米景気回復を促す追加策の詳細には言及しなかったが、失業率の改善に向けた一段の措置を検討する方針を示した。ワシントンで7月撮影(2011年 ロイター/Kevin Lamarque)

 ◎刺激策の選択肢 

 具体的な追加刺激策は示さなかった。発言では「FRBは追加的な金融刺激に使うことができる一連の手段を有している」「徹底的に議論するために、9月の(連邦公開市場委員会=FOMC)会合日程を当初の1日から2日間(9月20日─21日)に延長し、これらの手段および経済・金融動向を含むその他の関連問題について引き続き協議する」

 「FOMCはこれからも入手するデータに基づき経済見通しを判断する。また物価安定の上で一段と力強い景気回復を促進するために適切な手段を講じる用意がある」と述べた。

 エコノミストは、新たな主要施策を説明するとは予期していなかったが、選択肢をやや詳細に述べるとの見方が多かった。講演ではこのような期待には応えなかった。 

 ◎失業水準が大きな懸念  

 インフレは脅威ではなく、米経済が直面する真の問題は「異例に高水準の」長期失業率だと指摘。FRBが景気回復が失速しないようコミットメントを続ける意図を示したとみられている。 

 「この異例の状況下、より強い景気回復を促進する当座の政策は、長期目標にも同様にも該当する」「短期的に就業が戻ることは、経済的に難しい時代の困難な状態を軽減し、生産手段を休眠状態からフルの潜在生産力とすることへの一助となる」と議長は指摘した。   

 ◎経済見通し  

 今年下期に経済成長は上向くとのFRB見通しを議長は再確認し、コモディティ価格高や日本の震災を「上期の経済状況が振るわなかった理由の一部」と指摘した。

 しかし住宅・金融セクターの危機の度合いからみて、今回の景気回復は、過去の多くの景気後退(リセッション)からの回復よりも遅いとの見方を示した。  

 ◎議会に経済成長策を求める  

 議長は「長期的に力強い経済成長を支援する多くの経済政策は、中銀の領域外」と述べ、政治面での経済対策をあらためて求めた。

 米国が財政面での健全性を取り戻す必要性を認めつつ、財政政策の策定にあたり「現在の脆弱な景気回復を結果的に無視することになってはならない」と述べ、共和党への批判をにじませた。

 議長はまた「より良い財政政策の決定過程」を求め、債務上限引き上げをめぐる議会の迷走について「金融市場、そしておそらくは経済に悪影響を与えた」と述べた。  

 ◎長期的には楽観 

 議長は講演の冒頭、米国や他の先進国が長期的に衰退過程にあるとの一部投資家の懸念を否定。

 「私の長期的な見通しは楽観的だ。もちろん重要な問題があるが、米国の成長に向けたファンダメンタルズは、過去4年のショックにより完全に変わってしまったわけではない。ある程度時間はかかるだろうが、これらのファンダメンタルズに沿った形で成長率や雇用水準が戻ると考えるのが妥当だろう」と述べた。

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