for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

ソニーがタブレット端末を9月発売、価格面で厳しいとの声も

 [ニューヨーク/ベルリン 31日 ロイター] ソニー6758.TSNE.Nは31日、独ベルリンの家電見本市「IFA」の開幕を前に、タブレット端末の新製品2タイプを発表した。ユニバーサルリモート機能を備えた「S」と2つ折りにできる「P」で、他メーカーの機種との差別化を打ち出している。

 8月31日、ソニーはタブレット端末の新製品2タイプを発表。写真は独ベルリンの家電見本市「IFA」で会見するソニー・コンピュータ エンタテインメントの平井社長兼CEO(2011年 ロイター/Tobias Schwarz)

 一方、価格面では「S」の基本型が499ドルと、米アップルAAPL.Oの「iPad(アイパッド)」と同額に設定しており、厳しい販売競争を強いられる可能性もあるとみられている。

 「S」は9月に発売される予定。グーグルGOOG.Oの基本ソフト「アンドロイド」を搭載する。米アップルのアイパッド発売から1年半、韓国サムスン電子005930.KSによる「ギャラクシータブ」の発売から1年近く遅れてのタブレット市場参入となる。ソニーは1月、タブレット端末市場で2012年までにアップルに次いで世界2位の座を目指す考えを表明していた。

 ハワード・ストリンガー最高経営責任者(CEO)は、「先駆者ではなく、改良者が認められることを証明していきたい」と語った。

 しかし、専門家の評価は手厳しい。「S」を調べたある専門家は「『アイパッド2』や『ギャラクシータブ』が持っている高級感やデザイン、質の高さは備わっていない。率直に言って、ソニーがこの製品を通じてアンドロイド端末市場で飛躍できるとは思えない」と語っている。市場でも、アイパッドやギャラクシータブ発売前のような期待感は高まっていない。

 かつては日本のハイテク産業の象徴とも謳われたソニーだが、テレビ部門では不振が続いており、新たなヒット商品による巻き返しが求められているという。

 水戸証券のアナリスト、若林恵太氏は、「ソニーはタブレット市場への参入が不可欠で、絶対成功しなければならない」と述べた。

 ソニーは「S」について、ユーザーが多くのブランドのステレオやケーブルボックス、テレビをコントロールできるユニバーサルリモート機能を内蔵している点や、片手で持ちやすい曲線のデザインを宣伝している。「S」はシングルスクリーンで、WiFi(ワイファイ)のみで利用できる。スクリーンの大きさは9.4インチ、重量は約600グラム。表と裏にカメラを搭載している。

 価格は16ギガバイト(GB)の製品が499ドル、32GBが599ドルで、同じメモリー容量のアイパッドと同水準。

 31日から購入予約を受け付ける。

 「P」は容量が4GBで、5.5インチのスクリーンを2枚搭載し、折りたたむことができる。重量は1ポンド(約453グラム)以下で、4G携帯サービスを利用できる。年内に発売する予定だが、具体的な時期は明らかにされていない。価格も未定。AT&TT.Nが独占的に販売する。

 ストリンガーCEOは、音楽や映画などのコンテンツとの結びつきにより競合他社との違いが出せると指摘。「アップルはアイパッドは作っているが、映画は作っていない」と語った。

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up