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シリア中部の検事総長が辞任か、「デモ弾圧に抗議」と動画で

 8月31日、シリア中部ハマ県の検事総長が、アサド政権による反政府デモの弾圧に抗議するために辞任したと発表した。写真は1日にハマ市内で撮影されたというインターネット上の動画から(2011年 ロイター)

 [アンマン 31日 ロイター] シリア中部ハマ県の検事総長が、アサド政権による反政府デモの弾圧に抗議するために辞任したと発表した。人権活動家らが31日、動画投稿サイト「ユーチューブ」に掲載したビデオで明らかにした。一方、シリア当局は検事総長が誘拐されたとしている。

 ハマ県の検事総長Adnan Mohammad al-Bakkour氏はビデオで、「政権側による平和的デモの弾圧に抗議するため、ハマ県検事総長を辞任することを宣言する」と述べた。シリアの弁護士もビデオの人物が同氏であることを認めた。

 Bakkour氏は「シリアのテレビ局は私が武装グループに誘拐されたと報じているが、事実に基づいていない。私は8月31日現在、反体制派の保護下にあり健康状態に問題もない」とし、シリア出国後に声明を発表すると明らかにした。

 また同氏は31日に掲載された別のビデオで、辞任の理由について、7月30日にデモ参加者や人権活動家ら72人がハマの刑務所で治安部隊に殺害されたことにあると指摘した。翌日の31日には治安部隊がハマに戦車などを投入し市民弾圧を実施。同氏によると、少なくとも420人が死亡したが、当局は、犠牲者が武装グループによって殺害されたとする報告書を作成するよう同氏に圧力をかけようとしたという。

 一方、国営通信は29日、同氏が出勤途中に運転手と護衛とともに武装した男7人に連れ去られたと伝えている。

 辞任の事実が確認されれば、同氏は5カ月前に反政府デモが発生して以来、アサド政権の上層部から離脱した初めての人物となる。

 ハマでは1982年にアサド大統領の父ハフェズ・アサド政権が反政府イスラム勢力を弾圧、約3万人を殺害した経緯があり、反政府デモが活発な地域の1つ。

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