[パロアルト(米カリフォルニア州) 30日 ロイター] 中国のオンライン取引サービス大手アリババ・グループの馬雲(ジャック・マー)会長は、同社の株主でもある米インターネット検索大手ヤフーYHOO.Oの買収について、チャンスがあれば非常に関心があると述べた。カリフォルニア州のスタンフォード大学で行った講演で語った。
また、既にほかの買い手候補とも選択肢についての協議を行っていることも明らかにした。
マー会長は、ヤフーのどのような部分の買収に関心を持っているかとの聴衆からの質問に答えて、「ヤフー全部だ。中国は既に手中に収めている」とコメント。ヤフーが保有するアリババ株の買い戻しだけでなく、会社全体の買収に関心があると説明した。
アリババによるヤフー買収が実現すれば、マー会長にとっては自らが築いた「インターネット帝国」を世界有数のネット市場へと拡大させる足掛かりとなる。