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仏独首脳協議が暗礁に、EFSF強化策めぐる対立解消できず

 [パリ/フランクフルト 19日 ロイター] フランスのサルコジ大統領とドイツのメルケル首相は19日、ユーロ圏債務危機の解決を目指し、欧州金融安定ファシリティー(EFSF)強化策について協議したが、議論は暗礁に乗り上げている。

 10月19日、フランスのサルコジ大統領とドイツのメルケル首相は、ユーロ圏債務危機の解決を目指し、欧州金融安定ファシリティー強化策について協議したが、議論は暗礁に乗り上げている。ベルリンで9日代表撮影(2011年 ロイター)

 サルコジ大統領がフランスの議員に明らかにしたところによると、同大統領は23日に行われる欧州連合(EU)首脳会議を前に事態を打開するため、フランクフルトでメルケル首相と会談したが、両首脳は記者団に無言のまま会談の場を離れた。

 両首脳の会談に同席したユーログループのユンケル議長は、合意ができたかとの質問に対し「22日と23日にも協議が行われる」と答えた。

 フランスは、EFSFのレバレッジを拡大する最も有効な方法はEFSFを銀行に転換することで、そうすれば欧州中央銀行(ECB)からの資金調達が可能になると主張。一方、ECBとドイツは、その手法に反対している。

 フランスのある議員によると、サルコジ大統領は「ドイツでは、この問題をめぐり連立与党の見解が対立している。われわれが説得する必要があるのは、メルケル首相だけではない」と語った。

 サルコジ大統領のコメントを受け、EU首脳が23日の会合で抜本的な解決策で合意できるかどうか、懐疑的な見方が強まっている。

 あるEU高官は、危機を食い止める「唯一のサーキットブレーカー」は、ECBができる限り問題国の債券買い入れを続ける姿勢を明確に示すことだ、と指摘。

 トリシェECB総裁はそのアイディアに抵抗しているものの、バローゾ欧州委員長も「ECBによる債券買い入れは、ユーロ圏の金融安定を確保する上で依然として重要だ」と述べ、ECBによる介入を支持する姿勢を見せている。

 一方、ギリシャ議会はこの日、議会周辺で大規模なデモやストライキが続く中、緊縮財政法案の第1弾を可決した。

 フィンランドのカタイネン首相は、23日のEU首脳会議では、ユーロ圏債務危機を解決する強力な決定は行われないとの見通しを表明。「全てを解決するような案が23日に策定できるとは思わない。ただ、正しい方向を示す決定が行われることは確信している」と語った。

 レーン欧州委員(経済・通貨問題担当)も、メルケル独首相とサルコジ仏大統領の会談後、23日の首脳会合で合意できるかとの質問に対し「われわれは常に努力している」と答えるにとどめた。

 フランスのバロワン経済・財政・産業相は、EFSFに銀行免許を与えることに同国は賛成だが、ドイツや欧州中央銀行(ECB)が慎重な姿勢を示していると指摘。フランスの立場は一貫しており、基金が銀行免許を持つことが明らかに最善策と考える。ただ、ECBやドイツが慎重なことも周知の通りだ」と語った。

*内容を追加して再送します。

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