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出光興産、徳山製油所の原油処理を14年3月に停止

 [東京 1日 ロイター] 出光興産5019.Tは1日、徳山製油所(山口県周南市)での原油処理機能を2014年3月に停止すると発表した。同製油所の原油処理量は日量12万バレル。国内石油需要は2020年には現在から3割減少する見通しで、今後の安定供給と競争力確保のための措置だとしている。

 停止後の徳山製油所は石油製品の物流拠点である油槽所として入出荷設備を増強するほか、化学事業の主力拠点として競争力強化に取り組むとしている。同社の月岡隆常務は会見で「(停止後は)燃料油の生産は行わない」と話した。同じ敷地にある化学工場の徳山工場では輸入ナフサの調達量拡大などを通じてエチレン生産の競争力を強化するという。

 今回の原油処理停止は、国内製油所の高度化を狙う目的で昨年7月に告示された「エネルギー供給構造高度化法」に基づく措置。同法は14年3月までに原油処理量に対する重質油分解装置による処理量比率の引き上げを石油精製会社に求めている。石油会社は原油処理能力の削減か重質油分解装置の増強を選択する必要があるが、出光は昨年4月発表の中期経営計画で「2013年度をめどに日量10万バレル程度の精製能力を削減」することを掲げていた。

 徳山は同社初の製油所だが、処理能力が小さく重質油分解装置がないため原油処理停止を決めた。残る同社の製油所は北海道(苫小牧市、原油処理能力日量14万バレル)、千葉(市原市、同22万バレル)、愛知(知多市、同16万バレル)の3カ所になる。今後、瀬戸内地方などへの燃料油の供給については「他社との物流提携、(他社からの)製品の仕入れにより安定供給の態勢は維持できる」(月岡常務)としている。徳山製油所の従業員290人は徳山地区での雇用継続と国内外の拠点への配置転換を検討する。

 (ロイターニュース、浜田健太郎)

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