[パリ 24日 ロイター] フランス外務省は24日、イランからの原油輸入を全面的に停止する方針を明らかにした。フランスは西側諸国に対し、世界第5位の原油産出国であるイランからの原油購入停止を呼び掛けている。
ベルナール・バレロ外務省報道官はロイターの取材に応じ、仏トタルTOTF.PAにイランとの原油取引を禁じるのかとの質問に対し、書面で回答。「イランからの原油輸入停止は、フランスが同盟各国に提案している(対イラン制裁強化)措置の一環。国家レベルで適用する」としている。
フランスは今年に入り、内戦状態に陥ったリビアからの原油輸入が途絶えたのを受け、イランからの原油輸入を加速させている。昨年のイラン産原油の輸入量は年間180万トンで、フランスの原油輸入量全体の2.8%。これに対し今年1─7月の同輸入量は160万トンに達している。