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日本株と円に強気、証券株なら野村より大和=ジム・ロジャーズ氏

 [東京 25日 ロイター] 米著名投資家ジム・ロジャーズ氏は25日、東京都内で講演し、日本の株式と円に強気の見解を示す一方、欧州と新興国の株式には弱気との見方を示した。

 11月25日、米著名投資家ジム・ロジャーズ氏は、日本の株式と円に強気の見解を示す一方、欧州と新興国の株式には弱気との見方を示した。写真は昨年12月、ニューヨークで撮影(2011年 ロイター/Brendan McDermid)

 欧州の問題は根深く、信用問題がスペイン、イタリアに急速に広がってきたことで、金融機関の経営に問題が広まり、それが経済全体にも問題を引き起こすことになるのが懸念材料と述べた。長らく低迷してきた日本株は買いの好機との見方を示し、ユーロやドルの経済圏が混乱するなか、円は逃避先として資金流入が見込まれるとの見方を示した。

 ロジャーズ氏は日本株について、過去20年以上、日本株投資をしてきた投資家で「いい思いをした人はいなかった。だからこそいま楽観的に考えられる」と指摘。なかでも、農業関連や天然資源関連の銘柄は買いとの投資戦略を語った。「世界的に農業問題が深刻化する時期にあり、農業は今後20─30年で最も成長の見込める分野」と話した。

 <キティファン>

 自身の私生活を振り返りながら、かつては人生のなかで子供は時間の無駄と考えていたが、現在2人の娘を授かり、その考えは間違っていたと分かったと述べたうえで、「私の家族にはハローキティ―のファンがおり、サンリオ8136.Tの株式も投資している。タカラトミー7867.Tの株も持っている」と語った。

 <証券株、野村より大和が買い>

 また、日本株のなかでは、多くの投資家が弱気の証券株も魅力的としたうえで、「野村ホールディングス8604.T)がリーマンブラザーズを買収したのは良くない判断だった。私なら野村の株は買わず大和8601.Tを買う」とコメントした。

 ロジャーズ氏は、野村のリーマン買収に好印象がない理由として、リーマン買収時に旧リーマン社員に非常に高額の給与やボーナスを約束し、人材を確保したが、その契約期間が切れると辞めていった人材が多かったと指摘。そのうえで、「大和はリーマンを買わずにいて賢明だったと思う時が来るのかもしれない」と語った。

 一方、為替については、欧州のソブリン問題や世界的なマクロ環境の不透明さを考えると、円が逃避先として買われやすい環境になるとし、一段の円高を予想した。ロジャーズ氏は、「どの程度の期間、円にブル(強気)かは分からない」としながらも、「為替、経済、社会的な混乱がさらに発生すると予想され、その間、日本がセーフヘイブンになる。2─3年は日本の円がさらに高くなるだろう」と述べた。

(ロイターニュース 江本 恵美、編集:宮崎大)

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