[東京 28日 ロイター] 日立製作所6501.Tの古川一夫社長は28日の経営方針説明会で、不振のHDD(ハードディスク駆動装置)事業について「今年度に絶対に黒字化する」との考えを示した。
新たに間接部門の人員削減を発表したほか、黒字化に向けてさらなる追加施策を検討する。
営業赤字が続くHDD事業は足元も業績が厳しく、16日に発表した2008年3月期の決算予想で330億円の赤字見通し。
しかし、古川社長は「第3・四半期と第4・四半期で取り返す。HDD事業の命運をかけて黒字化する」と述べ、黒字化の目標を掲げて経営を進めていく方針を示した。すでに公表している拠点集約による5年間で3億ドルのコスト削減に加え、今回新たに間接部門約400人の削減と、資材費カットなどの固定費削減策を発表した。年間で1億ドル程度のコスト削減効果を見込んでいる。
さらに古川社長は「これを含めて踏み込んだ対策が必要だと思っている」と語り、黒字化のためにさらなる追加施策を講じる可能性を示した。