[ニューヨーク 24日 ロイター] 米政府は、僧侶らによる抗議デモが続いているミャンマーの軍事政権に対する新たな制裁措置を発表するとともに、国連安全保障理事会による行動を求める圧力を強化する方針だ。
ハドリー大統領補佐官(国家安全保障問題担当)が24日記者団に述べたところによると、ブッシュ大統領は25日に国連総会で行う演説で、ミャンマーに対する追加制裁を発表する。
これとは別にライス国務長官はロイターとのインタビューで「安保理はこうした事態が続くことを許すべきでない」と述べ、国連安保理が行動をとるよう米政府が圧力を増していく考えを示した。
ミャンマーでは24日、最大都市ヤンゴンで数万の市民が僧侶に合流し、デモは20年近く前の軍事政権発足以来最大の規模に拡大した。
燃料価格高騰を発端に8月に始まったデモは、軍政に反対する一段と大きなうねりに発展している。
ただ国連安保理ではこれまでミャンマー情勢をめぐって意見が割れており、今年1月にはミャンマー政府に圧力をかける決議案に中国とロシアが拒否権を行使している。