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ムーディーズが日本国債格上げ、福田政権の財政再建方針継続に期待

 10月11日、ムーディーズは福田新政権下で財政再建方針が継続されるとの期待を反映し、日本国債の格付けをA2からA1に引き上げた。写真は先月21日撮影(2007年 ロイター/Michael Caronna)

 [東京 11日 ロイター] ムーディーズ・インベスターズ・サービスは11日、福田新政権下で財政再建方針が継続されるとの期待を反映し、日本政府の円建て国内債券(日本国債)の格付けをA2からA1に引き上げた。今年度に政府債務の増加が横ばいに転じる見込みであることが、安定的の格付け見通しを支えている。

 ムーディーズのシニア・バイス・プレジデント、トーマス・バーン氏は、日本の財政再建の進展について「日本のデフレ圧力の後退とマクロ経済実績が緩やかながらも継続的に改善する見通しにあることも、日本の財政再建の進展を支える一助となっている」と指摘した。財政再建方針の継続については「福田首相率いる新政権が、歳出削減を主軸とした財政再建方針を継続する意向を示していることは、一般政府赤字の縮小と2011年までに一般会計のプライマリー・バランスを黒字化するという政府目標の達成につながるとみられる」とした。

 バーン氏はさらに、政府債務の状況が引き続き改善していくには、名目GDP成長率の上昇が必要になると指摘。「実質GDP成長率が小幅にとどまる中で、金融緩和政策を維持していくことが必要となるだろう。大幅な債務削減につながる財政再建を最終的に成功させるには、人口動態の変化や社会保障制度からの圧力を相殺緩和できるような、より断固とした財政政策とサプライサイドでの改革につながる諸政策が求められるであろう」としている。

 ムーディーズによると、日本政府は依然、多額の債務を抱えているため、日本の財政は金利の上昇や他のマクロ経済のショックから影響を受けやすい。しかし、日本が他の先進諸国に比べ、はるかに高水準の平時における政府債務を維持することを可能にしている基礎的な強みとシステム全体の特徴が大きく変化することはないと考えられる。

 日本国債の格付けのさらなる上昇について、ムーディーズは、福田政権が中期的なプライマリー・バランス黒字化の目標を達成するだけではなく、いかに潜在的な人口動態の変化と社会保障費の上昇圧力に対処していくための政策を打ち出していくかを注視し、デフレ圧力の最終的な収束を含むマクロ経済見通しの改善も、格付けにプラスの影響を与えるものとみている。

 日本の外貨建てカントリー・シーリングAaa、日本政府が保証して海外市場で発行された債券(ユーロ円債を含む)に対する格付けAaa、短期外貨建てシーリングPrime─1、自国通貨建て債務シーリングAaa、自国通貨建て預金シーリングAaaは、今回の格上げの影響を受けない。

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