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FRBが0.25%利下げ、追加利下げ観測は後退

 [ワシントン 31日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)は連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標水準を0.25%ポイント引き下げ4.50%とした。住宅市場の低迷や信用収縮による経済への衝撃を軽減することが目的。公定歩合も0.25%ポイント引き下げ、5.00%とした。

 10月31日、米FRBがフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標水準を0.25%ポイント引き下げ4.50%に。公定歩合も0.25%ポイント引き下げ5.00%とした。写真は昨年7月、バーナンキFRB議長(2007年 ロイター/Jim Young)

 ただ、FOMC終了後に発表した声明は「インフレへの上向きリスクが成長への下向きリスクとほぼ均衡」と指摘。ホーニグ委員が金利据え置きを主張して利下げに反対票を投じたこともあり、市場では追加利下げ観測が後退した。

 FRBは、前回9月のFOMCで0.50%ポイントの利下げを実施。今回の利下げも広く予想されていた。

 RBSグリニッジ・キャピタルのチーフ・インターナショナル・ストラテジスト、アラン・ラスキン氏は「追加利下げの可能性がなくなったと受け取るべきではないが、次回FOMCでの利下げ実施のハードルはかなり高くなったと言える」と述べた。

 FOMC声明の発表を受け、米債市場は下落。株式市場は、追加利下げ観測の後退で一時値下がりしたものの、その後値を戻し、ダウ工業株30種は137ドル高で取引を終えた。ドルは対ユーロで史上最安値を更新した。

 金利先物市場では、次回12月FOMCでの利下げの可能性が、前日の64%から40%に急低下した。

 FOMC声明は「景気拡大のペースは、住宅市場の調整が深まることを一部反映し、今後短期的に減速する公算が大きい」と指摘。ただ、「(今回と前回の利下げが)金融市場の混乱から発生し得る経済全般への一部悪影響を未然に防ぐことを支援し、時間とともに緩やかな成長を促進する見通しだ」とした。

 声明では、インフレリスクにも言及。「エネルギー・商品価格の最近の上昇は、他の諸要因とともにインフレに対して新たな上向き圧力を加える可能性がある」とし、「こうした状況を踏まえ、委員会は、インフレリスクがある程度残っていると判断し、インフレ動向を引き続き注意深く監視していく」と指摘。

 「今回の措置により、インフレへの上向きリスクが成長への下向きリスクとほぼ均衡すると判断している」と表明した。

 今回の利下げを受け、大手銀行は最優遇貸出金利(プライムレート)を引き下げた。今後、クレジットカードローンや自動車ローンの金利が低下する可能性があるが、大半の住宅ローン金利は長期金利と連動している。

 バーナンキFRB議長は11月8日、上下両院合同経済委員会で証言する。

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