[東京 5日 ロイター] 福田康夫首相は5日昼、官邸内で記者団に対し、4日夕に民主党の小沢一郎代表が辞意を表明したことについて「ただびっくりした」との感想を語った。
2日の党首会談における連立協議は福田首相から持ち掛けたのかとの質問に対して「お互いにそうした雰囲気が多少でもないと、そういうことにならない。あうんの呼吸だ」と述べた。
小沢代表が辞任した場合の民主党との協議については「今までの話は終わった。今後、どうなるかはわからない」と白紙の状態との認識を示した。
小沢代表は4日の会見で、党首会談において福田首相が、国際平和協力に関する自衛隊の海外派遣は、国連安全保障理事会もしくは国連総会の決議によって設立、認められた国連の活動に限ると安全保障政策の転換を確約したと述べた。
この点について福田首相は「そういう話もあった」と認めながらも、「国連決議が出れば、何でもかんでもやることになるのか、よく詰めなければならない。国会でも議論しなければならず、時間がかかる」とした。
さらに、党首会談において、連立政権が実現するならば新テロ特措法(給油新法)の成立にはこだわらないと首相が発言したとされる点については「(給油新法を)何とか可決してほしい。インド洋における給油活動は国際協力の一環として是非やりたい」と給油新法の成立に全力をあげる姿勢を示した。