[東京 30日 ロイター] アサヒビール2502.Tは30日、国内で製造するビールや発泡酒、第3のビール、ビールテイスト飲料の生産者価格を2008年3月1日から引き上げると発表した。
ビールの主原材料である麦芽、とうもろこしなどの副原料、アルミ缶材料などの価格が上昇していることに対応する。同社がビール類商品の値上げに踏み切るのは、税制改正を除き約18年ぶりとなる。
今回の値上げが店頭価格に反映されると、3―5%の値上げになるという。
同社では、2008年の原材料などのコストアップ幅は2007年の70億円強を上回る規模になると見ており「原材料価格の高騰は中期的に継続すると推定され、コストダウンなどの企業努力のみでの対応は難しい状況」と説明している。
ビールなどの値上げは、キリンホールディングス2503.Tが08年2月1日からの実施を決めているほか、サッポロビール(サッポロホールディングス2501.T)も検討中であることを明らかにしている。
(ロイター日本語ニュース 清水律子記者)