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FOMC、信用収縮で一段の利下げが必要となる可能性を認識

 1月2日、米FRBが公表した昨年12月11日のFOMCの議事録によると、信用収縮が経済成長を鈍化させ、大幅な利下げが必要となる可能性が懸念されていたことが明らかになった。写真は昨年2月、バーナンキFRB議長(2008年 ロイター/Jason Reed)

 [ワシントン 2日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)が2日公表した12月11日の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録によると、信用収縮が経済成長を鈍化させ、大幅な利下げが必要となる可能性が懸念されていたことが明らかになった。

 議事録は「一部メンバーから、クレジット市場の状況が経済成長を一段と抑制し、一段の信用収縮につながるような、好ましくない循環となるリスクが存在し、こうした負の作用により、さらに大幅な緩和政策が必要となる可能性がある」との指摘があった。

 一方で「金融市場の状況は、委員の予想以上に速やかに改善する可能性があり、その場合、これまでの利下げを反転させることが適切となる、と複数の委員は認識している」との見解も示された。

 11日のFOMCでは、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25%引き下げることを決定。ローゼングレン米ボストン地区連銀総裁は0.50%の利下げが好ましいとして反対票を投じた。

 議事録は、クレジット市場の悪化が主な要因となり、成長に対するリスクが前回会合から高まっていると指摘。「各メンバーとも政策スタンスは緩和的であるべきとの見方で一致しているが、情勢は非常に流動的で経済見通しは著しく(unusually)不透明とも認識している」とした。

 ウェドブッシュ・モルガンのシニアトレーダー、マイケル・ジェームズ氏は「投資家の間で今回のFOMC記事録は、追加利下げもしくは他の金利引き下げ策が早晩実施される見通しを示唆している、と受け止められている」と述べた。

 記事録に盛り込まれたFRBスタッフによる米経済予想は、第4・四半期の総経済活動の伸び見通しが下方修正され、2008年の実質GDPの伸びも潜在成長率を著しく下回る見通し。「07年終盤および08年中の成長は昨年10月時点での予想よりも多少悪化する公算が大きい」とした。住宅市場の調整は予想以上に拡大・長期化し、消費支出は「著しい減速(marked deceleration)」が見込まれている。

 FOMC会合の翌日に発表された米欧主要中銀による流動性供給策について、記事録によると、FRBは12月6日に電話会議を行い、10日に投票で承認した。欧州中央銀行(ECB)やスイス中銀との為替スワップ設定に関し、プール米セントルイス地区連銀総裁は、両行ともすでに十分なドル準備を保有しているとして反対票を投じた。

 米金利先物市場は、1月29─30日のFOMCで最低0.25%利下げが行われるとの見方を完全に織り込んでいる。12月の米供給管理協会(ISM)製造業景気指数が判断の分かれ目となる50を割り込んだことで、0.5%利下げの確率も高まった。この日は米原油先物が初の100ドル乗せとなり、経済やインフレに対する懸念もあらためて意識された。

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