[ニューヨーク 4日 ロイター] 米国株式市場は大幅下落。12月の米雇用統計で失業率が上昇しリセッション(景気後退)観測が強まったことを背景に、ナスダックがほぼ1年ぶりの大幅な下げとなった。
ハイテク株の下落が目立ちナスダックは6日続落。インテルINTC.Oは、景気減速で企業がコンピューター製品のアップグレードを実施する可能性が低いとみられ、8.1%安となった。この日はJPモルガンがインテルの投資判断を引き下げた。
フィラデルフィア半導体株指数は4.7%下落した。年初からの3日間で約8%下落し、ほぼ3年ぶり低水準となった。
この日発表された12月の米雇用統計では、失業率が4.7%から5%へ上昇し、2005年11月に並ぶ高水準となった。
ダウ工業株30種は256.54ドル(1.96%)安の1万2800.18ドル。
ナスダック総合指数は98.03ポイント(3.77%)安の2504.65。
S&P総合500種指数は35.53ポイント(2.46%)安の1411.63。
投資家が景気後退に備える兆しが広がるなか、発電・医薬品・食品などディフェンシブ銘柄に買いが入った。ダウ工業株30種採用銘柄中、唯一上昇したコカ・コーラKO.Nは0.2%高。電力供給のFPLFPL.Nは2.8%上昇。アボット・ラボラトリーズN>は0.6%上昇した。
小売りセクターが軟調となった。アナリスト予想を下回る業績見通しを前日示したベッド・バス・アンド・ビヨンドBBBYは4.4%安。百貨店株も急落し、メーシーズMが5%、ノードストロームJWN6.3%、JCペニーJCPが5.5%それぞれ下落した。