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株安・円高、一喜一憂の段階ではない=額賀財務相

 [東京 16日 ロイター] 額賀福志郎財務相は16日、臨時閣議後の記者会見で、米サブプライムローン問題を背景に市場で株安・円高が進行していることに関して、世界・国内経済の動きを注意深く見守りたいとしながら、一喜一憂する段階ではないとの認識を示した。

 1月16日、額賀財務相は株安・円高が進行していることに関して、一喜一憂する段階ではないとの認識を示した。写真は都内で撮影した株価ボード(2008年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

 その上で、2月に東京で開催される7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)では、世界経済や金融市場の安定について、メッセージを出すことが必要と語った。

<市場は不安定さ増している段階、日銀は経済安定に資する対応を>

 額賀財務相は米サブプライム問題を背景に世界的に金融市場が混乱していることについて「米国の実体経済にどう影響していくかについてリスクがきちっと確認されておらず、不安定さが増している段階」との認識を示し、原油価格の高騰に伴う企業収益圧迫などを含めて「世界経済への影響を注意深く見守らなければいけない」と語った。

 もっとも、世界経済の現状は「拡大基調であり、米国も基本的には拡大基調を続けているとの認識だ。世界経済の基本的な流れは変わっていない」との見方を示した。

 こうした中で2月9日には東京G7が開催されるが、額賀財務相は「世界経済・金融市場の安定についてメッセージを出していくことが必要」と強調し、「金融機関の監督や危機管理などしっかり状況を把握し、分析して、どう対応策をとっていくのか、東京G7で世界に対して一定のメッセージを発することが重要だ」と続けた。

 その上で、日本の役割について「世界の金融機関と情報交換し、世界経済と金融システムの安定に協調体制をとることが大事だ」と指摘。

 日銀に対しては「しっかりと国内・世界経済の安定に資するように対応することを期待している」と語った。

<為替の動き注意深く見る、邦銀の損失は限定的>

 16日の東京市場では、株安・円高が大きく進行。日経平均株価は昨年来安値を更新し、2005年10月以来の安値水準に下落、為替市場でドル/円は一時、約2年半ぶりに106円を割り込んだ。

 こうした市場の動きについて額賀財務相は「一喜一憂する段階ではない」との認識を示しながら、為替に関して「円の動き、輸出がどうなるかについては、注意深く見ながら対応していく必要がある」と語った。

 足下の市場の混乱は、欧米金融機関がサブプライム問題に絡んだ損失を膨らませていることが背景にあるが、この問題が日本の金融機関に与える影響については「もともとバブル経済崩壊以降、日本の企業はリスクを背負わないようにしている」とし、「大きな混乱が起こることはない。それほど被害が広がることにはならないと思っている」との認識を示した。

 (ロイター日本語ニュース 伊藤 純夫記者)

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