[東京 31日 ロイター] みずほフィナンシャルグループ8411.Tは31日、2007年4―12月期のサブプライム関連損失が、昨年11月時点で出した1700億円程度との予想から倍増、グループ全体で3450億円になると発表した。
これに伴い08年3月期連結業績予想を下方修正し、当期利益を従来予想の6500億円から4800億円に引き下げた。
ロイターエスティメーツによると、主要アナリスト12人が予想した当期利益は平均で6508億円。みずほFGの予想はサブプライムの影響を軽微と見ていた市場の見通しを大きく下回った。
損失の大きな部分は、みずほ証券が出した証券化商品のトレーディング損1780億円。このほか、同証券は米国金融保証会社(モノライン)との取引で490億円の引当金を計上した。みずほコーポレート銀行では、CDOを裏付け資産にした資産担保証券関連で700億円の引当金を積んだ。サブプライム関連証券に限定されていた価格下落が12月までの間に他の証券化商品にまで広がり、損失が急増した。
みずほでは、08年1―3月期にもみずほ証券で関連損失が500億円発生すると予想しており、グループ全体が被ったサブプライム損失は、同1─3月期を含め3950億円程度の規模に膨らむ見通しだ。
同グループでは、巨額損失を出しているみずほ証券の財務強化のために、みずほコーポレート銀行が2500億円の第三者割当増資を引き受けることも決めた。
(ロイター日本語ニュース 布施太郎記者、編集 北松克朗)