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インテル、極小プロセッサーで成熟市場でも新たなチャンス

 [サンフランシスコ 22日 ロイター] 半導体世界最大手の米インテルINTC.Oは、数年ぶりとなる新型の極小マイクロプロセッサーにより、中国やインドなどの新興市場のみならず、成熟市場でも新たなチャンスを見出している。

 2月22日、インテルが新型の極小マイクロプロセッサーにより、成熟市場でも新たなチャンスを見出しているとの声が聞かれた。写真は先月、ラスベガスで行われた家電見本市での同社のブース(2008年 ロイター/Steve Marcus)

 インテルは現在「ダイヤモンドビル」という開発コード名が付けられた新型プロセッサーについて、ことし半ばの市場投入を目指して準備を進めている。同プロセッサーは250ドル(約2万7000円)前後の超小型・軽量パソコン(PC)を当面のターゲットとし、価格はPCメーカーに通常販売するプロセッサーと比べて格安となる見込み。

 インテルのモバイル・プラットフォーム・グループを率いるムーリー・エデン氏は「われわれは当初、新興市場でのチャンスを見極めようと話していたが、今では、ネットブックの少なくとも50%が成熟市場で売れても驚きはない」と語った。

 「ネットブック」はインテル内部での小型モデルの呼称で、米ヒューレット・パッカードHPQ.Nや米デルDELL.Oなどの大手パソコンメーカーは、ポータブルPCに独自の名称を付ける見通し。エデン氏は、これらメーカーがポータブルPCに同新型プロセッサーを採用することに期待を示している。

 同氏はまた、ネットブックの販売台数予想に関する市場調査に言及し、「2011年には5000万台を優に超えているだろう」と述べた。

 ネットブックは、人気商品となっている台湾のASUS製「ASUS Eee PC」とほぼ同じサイズ。米マーキュリー・リサーチのアナリスト、ディーン・マッキャロン氏によると、基本ソフト(OS)にウィンドウズではなくリナックスを採用した「Eee PC」の第4・四半期の販売台数は35万台。同氏は「(Eee PCは)すぐに大勢の競合他社の注目を集めた。現在はデザインに関する熱が高まっている」と述べた。

 インテルのエデン氏は、財布やショルダーバッグにも入れられるネットブックについて、同社がモバイル・インターネット・デバイス(MID)と称する持ち運びに適したモデルとは明確に区別。ネットブックは7─10インチ(18─25センチ)のスクリーンを持ち、一般のノートブック同様に中央で折りたたむデザインが主流になるとしている。

 米エンドポイント・テクノロジーズ・アソシエイツのアナリスト、ロジャー・ケイ氏は「われわれの業界ではいつでも、どこかが非常に低価格のモデルを発表すれば、それはすぐに業界全体に取り込まれる」と指摘。また、米インサイト64のアナリスト、ネイサン・ブルックウッド氏は「(インテルは)1枚のウエハーから2500個(のダイヤモンドビル)を製造する。事実上インテルは同製品を1個10ドルで販売しても利益を出すことができる」としている。

 インテルのマーケティング・ディレクター、ウダイ・マーティ氏は、同社が独自で行った研究により、ネットブックの多くの用途が明確になったとしている。同氏は「ダイヤモンドビル」の価格設定は明らかにしていないが、同プロセッサーは音楽や動画の再生、ネットサーフィン、ブログの更新などに適していると説明する。

 「ダイヤモンドビル」の大きさは25平方ミリメートル未満と、同社の廉価版プロセッサー「Celeron」などの約10分の1のサイズ。マーキュリー・リサーチのマッキャロン氏は「より小さいサイズに移行することにより、たとえパソコンの平均販売価格が下がっても、利幅は増やすことができる」と指摘している。

 (ロイター日本語ニュース 原文執筆:Duncan Martell、翻訳:植竹 知子)

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