［東京 ２７日 ロイター］ オリエンタルランド4661.Tの福島祥郎社長は２７日、ロイターのインタビューに応じ、２００９年３月期の入園者数は、東京ディズニーシーが５周年を迎え、入園者数が過去最高だった０７年３月期を上回る、もしくは並ぶ水準にしたいと述べた。
東京ディズニーランドは、０９年３月期に開園２５周年を迎え、記念イベントなどを計画している
福島社長は、２５周年について「今までとは違う、新しいパレードを出す」とし、入園者数は、過去最高となった０７年３月期の２５８１万人を「上回るか、並ぶ数字にしたい」と語った。また、利益を出すためにもコスト削減は続けるとし「価値のあるものを提供しながら、コストを下げていく。そういう知恵を出していくことが必要」とした。
日本は人口減少が予想されるが、福島社長は「まだ、一度も来たことがない人は大勢いる。緻密なマーケティングをすることで、そうした人を取り込む。少子化だから来園者数が減るということはない」と語った。大人向けに植栽を見て回るツアーや、企業向けにディズニーのサービスを学びながら遊ぶプログラムなどもあり、各年代に合ったサービスを提供しているという。
アジア圏を中心とした外国人観光客についても「毎年徐々に観光客が増えている中で、（外国人観光客の来園は）追い風になっている。各国に営業マンを派遣して、集客している。確実に集客を伸ばせる市場だと思っている」と述べた。
福島社長は、２０１０年までに東京ディズニーリゾートの基盤を強固なものにし、２０１０年以降に、都市型のエンターテメント施設を展開するとの構想をあらためて示した。新たな施設は「これまでと全く違ったコンセプトながら、ディズニーらしいものにしたい」と述べた。現在、場所を選定しているという。
（ロイター日本語ニュース 久保田 洋子記者 清水 律子記者）