[ワシントン 29日 ロイター] ブッシュ米大統領は29日、ホワイトハウスで記者会見し、食料品やエネルギー価格の上昇や住宅市場の低迷に加え、責められるべき議会の無策などにより、米経済は厳しい状況に直面しているとの認識を示した。
その上で、記録的な高騰を見せているエネルギー価格を引き下げる「魔法の杖」はないが、今年夏の連邦ガソリン税の一時徴収凍結を検討する考えを示した。ガソリン税凍結構想については今年の大統領選では各候補の間で見解が分かれている。
ガソリンが1ガロン=3.60ドルに上昇し、食料品などの価格も
高騰し、国民の間で不安感が高まっているが、大統領はアラスカ州の野生動物保護地区内での原油採掘のほか、原子力発電所や石炭火力発電所などの増設を議会に要請した。
大統領は「魔法の杖があれば振っている。これらの問題で対策を提示しているが、議会が再三阻止している」と述べた。