[ダベンポート(米アイオワ州) 25日 ロイター] 米大統領選の民主党指名候補に確定しているオバマ上院議員は25日、連邦住宅抵当金庫(ファニーメイ)FNM.Nと連邦住宅貸付抵当公社(フレディマック)FRE.Nの破たんを政府は容認するわけにはいかない、との考えを示した。
オバマ氏は、ファニーメイとフレディマックについて、住宅市場が活況だった頃は収益を上げていたのに、いざ支援が必要になると米納税者の救済を期待していると批判。ただ、金融システムにおけるこれらの役割はあまりにも重要で、現時点での破たんを容認することはできないとした。
オバマ氏はアイオワ州有権者との質疑応答で「ファニーメイとフレディマックが破たんすれば、金融システムは大きな打撃を受けて悲惨な結果を招くだろう」とし、「(有権者は)住宅ローンを受けられなくなるかもしれない」と述べた。
オバマ氏は、長期的にはファニーメイとフレディマックの構造を詳しく調べ、納税者にリスクをもたらさないような変化を加える方法があるかどうか検討することが重要だと指摘。「(ファニーメイとフレディマックが)公共の事業体であれば営利事業から手を引くべきかもしれないし、民間の事業体であれば救済の必要はない」と述べた。ただ「住宅市場がこれ以上ショックを受けないような形での移行を検討すべきだ」と付け加えた。