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米FRBがAIGに最大約9兆円融資へ、政府が株式79.9%取得

 9月16日、米FRBはニューヨーク連銀が保険大手AIG(写真)に最大約9兆円の有担保融資を実施すると表明(2008年 ロイター/Bobby Yip)

 [ワシントン 16日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)は16日声明を発表し、ニューヨーク連銀が保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)AIG.Nに最大850億ドルの有担保融資を実施すると表明した。

 FRBは、世界経済に悪影響を及ぼす可能性のあるAIGの「無秩序な破たん」を回避することが狙いと説明している。

 融資期間は2年。政府はAIG株の79.9%を受け取るほか、普通・優先株への配当支払いを拒否する権限を持つ。

 AIGへの融資は、米財務省の全面的な支持を得ているという。

 FRBは声明で「金融市場はすでにかなりぜい弱であり、現在の状況でAIGの無秩序な破たんが起きれば、さらにぜい弱性が増し、借り入れコストの大幅な上昇、家計資産の減少、景気の大幅な悪化を招く恐れがある」と表明した。

 融資はAIGの全資産が担保になる。AIGは、今回の融資を受け、秩序だった方法で資産の売却を進めることが可能になる。

 同社は、資産の売却益で、FRBに資金を返済するとみられる。

 ポールソン米財務長官も同日声明を発表し、「市場の安定と秩序を確実にし、わが国経済の混乱を最小限に抑えるため、FRB、証券取引委員会(SEC)など監督機関と密接に協力して行く」と表明した。

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