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野村がリーマンアジア部門を買収、欧州部門も優勢に

 [東京/ロンドン 23日 ロイター] 野村ホールディングス8604.Tは22日、経営破たんした米リーマン・ブラザーズLEHMQ.PKの日本を含むアジア・パシフィック地域部門を買収することで同社と基本合意した、と発表した。

 9月23日、野村がリーマンアジア部門の買収で基本合意。写真は4月都内で(2008年 ロイター/Yuriko Nakao)

 アジアにおける投資銀行部門の拡大やITプラットフォームの吸収が狙い。関係筋によると、野村はリーマンの欧州部門の買い手としても優勢という。 

 アジア部門の買収について最終的な金額はまだ確定していない。しかし、関係筋によると、野村はリーマンのアジア業務をアセットベースで約2億2500万ドル(約238億円、106円で換算)と見込んでおり、これに加えて人材流出を防ぐ人件費(リテンションフィー)が上乗せになる見込みで、買収総額は総額500億円を超える可能性がある。 

 野村は今回の基本合意により、リーマンのアジアにおける株式、債券、投資銀行部門の3部門を買収し、3000人超の雇用や事業インフラを引き継ぐ。ただ、リーマンのトレーディングに関連する資産と負債は買収しない。 

 アジアで業務の拡大を目指している野村は、アセットマネジメント業務では商品開発力の向上や販売網の確保が進んでいるものの、投資銀行部門では欧米の金融機関に先行を許している。野村の渡部賢一社長は、信用収縮を背景に欧米の金融機関が事業縮小期に入った局面をビジネス拡大のチャンスととらえており、人材の獲得や買収に前向きな方針を示していた。今年春に野村は約6000億円を調達し、こうした買収に備えてきた。 

 <野村、欧州部門の買い手候補として優勢に> 

 リーマンは現在、世界の各地域ごとに事業売却を進めており、北米事業は英大手銀行バークレイズBARC.Lが約17億5000万ドル(約1855億円)で買収することが決まった。

 残る欧州部門の売却作業も進んでいる。ここでも買収に関心を示す野村はバークレイズと競合していたが、欧州部門の売却作業を担当するプライスウォーターハウスクーパーズはロイターに対し「現時点で売却の交渉は1社としか進めていない」と語り、別の関係筋はそれが野村だと述べた。

 複数の関係筋によると、野村はリーマン欧州の株式と投資銀行部門を買収する意向だ。リーマンの欧州部門には約6000人の従業員がいる。

(ロイターニュース 江本 恵美記者、スティーブン・スレイター記者)

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