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オバマ氏が激戦州を相次いで制す、連邦議会選も民主圧勝

 [ワシントン 5日 ロイター] 米メディアによると、4日投票が行われた2008年の米大統領選挙は、民主党候補のオバマ上院議員(47)が共和党候補のマケイン上院議員(72)に勝利し、米国初の黒人大統領が誕生することになった。オバマ氏は来年1月20日に第44代大統領に就任する。

 11月5日、4日投票の米大統領選挙はオバマ氏(後)が激戦州を相次いで制し勝利。ミシェル夫人(右)、バイデン副大統領候補(左)と同夫人、4日撮影(2008年 ロイター/Jim Young)

 次期大統領は今後4年間、経済危機やイラク問題、医療制度改革などのさまざまな課題と取り組むことになる。

 キング牧師が人種差別の撤廃を目指す公民権運動を展開して45年後にケニア出身の黒人を父に持つオバマ氏の大統領就任が決まったことは、米国の歴史にとっても重要な意味を持つ。

 選挙戦の終盤になって、金融危機に対するオバマ氏のリーダーシップや提案が有権者から評価され、支持率が上昇した。出口調査では、有権者の6割が最優先課題として経済問題を挙げた。

 オバマ氏は選挙戦を通じ、海外の同盟国と密接に協力していくことを通じ、国際社会における米国のリーダーシップを回復することを約束したほか、低・中所得者層に対する減税や富裕層に対する増税を掲げてきた。

 マケイン氏は前回04年の大統領選で勝敗を決した場所となったオハイオ州を落としたほか、1964年以降共和党の牙城だったバージニア州を切り崩されるなど、一連の激戦州での敗北が響き、勝利に届かなかった。

 それに対し、オバマ氏は激戦となったオハイオ、テキサス州で勝利を収めたほか、2004年にブッシュ大統領が勝ち取ったアイオワ、バージニア、ニューメキシコ、ネバダ、コロラドの各州を奪還した。

 その結果、オバマ氏は当選に必要な270人を大幅に上回る300人を超える選挙人を獲得する勢いとなっている。

 オバマ氏は、シカゴのグラントパークに集まった12万人以上の支持者を前に「長い道のりだったが、今夜、この決定的な瞬間に、米国に変化が訪れた」と勝利宣言した。その上で「この先には長い道のりが待ち構えている。その道は険しいだろう。1年や1期では到達できないかもしれないが、今夜ほど米国が期待に満ち溢れていたことはない」と述べた。

 一方、マケイン氏はフェニックスで支持者を前に演説し、オバマ氏に祝意を表明した上で、「われわれは長い旅の終着点にきた。私を支持してくれたすべての国民に対し、私と共にオバマ氏を祝するばかりでなく、次期大統領に私たちの気持ちを示してほしい」と述べた。

 大統領選と同時に実施された連邦議会選挙でも、改選前に上下両院で過半数を占めていた民主党がさらに議席を上積みしたが、上院では共和党によるフィリバスター(議事妨害)を阻止できる安定多数の60議席を獲得には至らないもよう。

 上院選では100議席(現有議席は民主党51、共和党49)のうち35議席が改選対象。その現有議席は民主党12、共和党23だったが、民主党は現時点で4議席増やし、55議席を確保した。

 共和党の有力議員では、ノースカロライナ州で、1996年の大統領選に立候補したドール候補の妻である共和党のエリザベス・ドール議員が議席を失ったほか、ニューハンプシャー州では、ジョン・スヌヌ議員が落選した。

 ただ、民主党が主な標的としていた共和党院内総務のマコネル議員は、ケンタッキー州で議席を死守した。

 民主党は435議席すべてが改選された下院(現有議席は民主党235、共和党199、欠員1)でも共和党を25%上回る議席を獲得し、圧倒的な勝利を収めた。

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