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金融危機の世界は今:マクドナルドが中国で値下げ

 [11日 ロイター] 世界的な景気減速は大小さまざまな形で表れている。そのほとんどは気持ちを暗くさせるものだが、風変わりなものや人間の想像力を反映するものもある。金融危機の影響を受けた世相を反映する各地の出来事を紹介する。

 2月11日、ファストフードチェーン最大手のマクドナルドも中国で経済悪化の影響を受けている。写真は2007年4月、北京のマクドナルド前で(2009年 ロイター/Claro Cortes IV)

 ファストフードチェーン最大手のマクドナルドも中国で経済悪化の影響を受けている。マクドナルドは中国で一部商品の販売価格を3分の1以上下げた。値下げした人気商品には、フィレオフィッシュやダブルチーズバーガー、チキンマックナゲットが含まれる。中国では顧客を引き寄せるために値下げるするレストランや商店が増加している。

 オバマ米大統領が所属する民主党では、経済危機のなかでの生活をビデオや写真とともにウェブサイトに送るよう呼びかけている。民主党全国委員会は「この危機のストーリーは全国の家庭にある。家族の一員が失業した、親たちが住宅ローンの支払に苦労している、大学の学費に手が届かなくなってしまった、そういう家庭のストーリーだ」と述べた。送られたストーリーは公開される予定という。

 アムステルダムでは、the Animal Rescue Foundationがペットのための食糧銀行を設立した。苦境にある飼い主らが飼い犬や飼い猫に餌を与え続けられるようにするためだ。同団体のJack de Jongh氏はParool紙上で、もし飼い主らがペット用の食べ物を食べてしまう危険はないのかとの問いに「もしそうだとしても死ぬことはないだろう」と答えた。

 米国では2008年後半、販売がスーパーマーケットの会計直前の衝動買いに大きく依存する有名人のゴシップを伝える雑誌の売上高が10%以上減少したと、ニューヨークタイムズ紙が報じた。もっとも、多くの有名人のロマンスとは違ってハッピーエンドだったものもあり、米ピープル誌の発行部数は2%増加した。

 厳しい世相はブラジルのカーニバルの祭り気分にも影を落としている。40年近くカーニバルの衣装を販売してきたHelcio Correa氏は、毎年恒例のカーニバル向けの凝った衣装を扱うリオデジャネイロの企業は売上高の減少を報告し、多くの人々が掘り出し物を求めていると述べた。ミナスジェライス州の複数の鉱山の町では、鉄鉱石の需要急減の影響により、予定していた21─25日の祭りをキャンセルした。

 シカゴでは寒さのなか、米大リーグのカブスの本拠地で由緒あるリグレー・フィールドの周りを数ブロックにわたって人々が希望を持って列を作った。チケットを購入するためではなく、仕事に就くためだ。カブスはパートタイムで季節労働となる数百人を採用するとしてジョブフェアを開催した。

 ビジネススクールの卒業生にも厳しい状況となっている。ある国際的な調査は、ビジネススクールの約75%が金融サービスや銀行、不動産部門での採用が減少していると報告。調査をまとめたMBAキャリア・サービシス・カウンシルのプレジント、キップ・ハレル氏は「学生はみな、あらゆる点で完璧でなければならないと自覚する必要がある。職探しの過程を完ぺきにこなせなかったなら、候補者からふるい落とされることになる」と述べた。

 ワシントンにあるケネディセンターのパフォーミング・アーツ・センターは、景気後退の影響を受けているほかの劇場などと経営や資金調達の専門的知識を共有している。ほかの劇場の関係者も、収入の減少や予算を気にする観客、その他の問題についてセンターの専門家と無料で話すことができる。ケネディセンターのプレジデント、マイケル・カイザー氏は「毎日1つ、あるいはそれ以上の芸術団体がシーズンを短縮したり、人員削減したりした記事に接する」と語った。

 今年のバレンタインデーには愛する人に抵当流れになった物件を購入してあげてはどうだろうか。米国の不動産会社RealtyTracは最新の電子メール広告で「当社のウェブサイトは抵当流れになった150万件以上の物件を掲載。がっかりさせることのない好条件の物件が確かに見つかる」などと顧客に呼びかけた。また「好条件の(物件)契約はどんな日でも、1ダースのバラや箱入りのチョコレートに勝る贈り物だ」と付け加えた。

 暗い話題ばかりではない。バレンタインデーに愛する人にチョコレートをプレゼントするのが慣習の日本の女性は、金融危機だからといってチョコレートへの出費を控える様子はない。東京のプランタン銀座のメールマガジンに購読している約300人の女性を対象に行った調査では、71%が「本当に好きな人」にチョコレートを贈る予定だとしており、66%だった昨年を上回った。

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