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金融危機の世界は今:ゾンビ銀行が復活、玩具フェアにマードフ人形

 2月18日、ニューヨークの玩具フェアにマードフ人形が登場。17日撮影(2009年 ロイター/Shannon Stapleton)

 [18日 ロイター] 世界的な景気減速は大小さまざまな形で表れている。そのほとんどは気持ちを暗くさせるものだが、風変わりなものや人間の想像力を反映するものもある。金融危機の影響を受けた世相を反映する各地の出来事を紹介する。

 日本の1990年代の「失われた10年」にみられたゾンビ銀行が戻ってきたかもしれない。ゾンビ銀行とは、すでに実質的には破たんしているにもかかわらず、営業を続けている銀行のことだ。米国の投資サイトThe Motley Foolは「支援を受けている企業は生きていないし、健全でない。そうした企業は、揺れ続けるだけでなく、強く活気ある企業には向けられない資本をどん欲にむさぼり食う」と記述している。

 家を買うと、ボートが付いてくる――。ミズーリ州カンザスシティで3ベッドルームの家をどうしても売却したい所有者は、価格を引き下げたうえに冷蔵庫や洗濯機、乾燥機、子ども用のブランコを付けただけでなく、20フィートの釣り用ボートも提供するとした。12万9950ドル(約1220万円)で売りに出されている同物件を宣伝するチラシには「家を買えば、ボートもあなたのものに」と書いてある。

 雇われる前に解雇されたとしたら――。シンガポールの上位3大学を卒業する学生の2人に1人が「今年卒業するのを恐れている」という。サンデー・タイムズ紙が行った調査で明らかになった。卒業生の中には、金融危機を理由とする内定取り消しによって雇用される前に「解雇」された人もいるという。

 ニューヨークで開催された2009年玩具フェアで展示された新作玩具の1つに「スマッシュ・ミー・バーニー」があった。被害総額50億ドル規模の詐欺容疑で逮捕されたバーニー・マードフにそっくりな人形は、悪魔の赤い服を着て、くま手を持っている。マードフ人形には頭をたたくための金色のハンマーが付いてくる。もっとも、マードフ氏の元顧客らはこの人形に99ドル95セント(約9400円)と送料を支払う気にはならないかもしれない。

 経済はひどい状態かもしれないが、そんな状況と上手くやっているニッチな分野もある。景気の悪さや自発性、新しい仕事の探し方について本を書くことだ。16日のアマゾン・ドット・コムのベストセラー100冊のうち、少なくとも15冊がそうしたテーマだった。米公共ラジオ(NPR)でローレンス・シャトキン氏は「私の仕事に関する皮肉な状況の1つだ。悪い時代に上手く行く」と述べた。シャトキン氏には「150 Best Recession-Proof Jobs」(不況に強い仕事ベスト150)などの著書がある。

 米国のスノーボード・チームにはワールドカップ・シーズンを戦うのに十分な資金がない。経済危機でスポンサーに変更があり、運営コストが上昇した。米国チームのヘッドコーチはバンクーバーのイベント会場でロイターのインタビューに答えて「シーズンを通して試合に参加するには資金が足りない」と語った。 

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