[ニューヨーク 26日 ロイター] ニューヨーク証券取引所(NYSE)は株安の深刻化を受け、上場維持ルールを6月30日まで緩和する。親会社のNYSEユーロネクストNYX.NNYX.Nが発表した。
これまでは株価が30営業日の平均で1ドルを下回った場合は、企業に警告書が送られ、6カ月の猶予期間中に株価が上昇しなければ上場廃止になった。NYSEは今回、この「1ドル規則」を初めて停止する。
最低時価総額はもともとは2500万ドルだったが、先月になって1500万ドルに一時的に引き下げられた。同措置も延長するという。
ルール緩和は、米証券取引委員会(SEC)の承認を得て実施する。
上場担当の幹部は声明で「相場下落が深刻化し、株価が規制を下回る企業が増えている」と指摘。今回のルール緩和について「現在の困難な市況のなか、企業が上場を維持できるよう措置をとった」と説明した。