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米国債バブル、ITバブルや住宅バブルに匹敵も=バフェット氏

 2月28日、著名投資家のウォーレン・バフェット氏は、米国債バブル、ITバブルや住宅バブルに匹敵する可能性があるとの見解を示す。昨年10月撮影(2009年 ロイター/Mario Anzuoni)

 [ニューヨーク 28日 ロイター] 米投資会社バークシャー・ハザウェイBRKa.NBRKb.Nを率いる著名投資家のウォーレン・バフェット氏は、リスクを警戒する投資家が、利回りのほとんどない米国債を買うことで大きな過ちを犯しているとの見方を示した。

 バークシャーの株主に宛てた年次書簡の中で述べた。

 同氏は、投資家が信用危機や、住宅価格と株式市場の下落に起因する「身のすくむような恐怖」に取り付かれているとし、安全資産とみなされる「トリプルA」に格付けされている米国債が、逃避買いの恩恵を受けていると指摘した。

 その上で、米連邦準備理事会(FRB)と米財務省の大規模な景気刺激策により、債券投資家の敵であるインフレの「襲来」が引き起こされる可能性があると警告した。

 バフェット氏は「投資業界は、過小評価リスクから過大評価リスクに移っている。キャッシュはまったく利益をもたらさない状況に近く、購買力は時間とともに確実に低下していくだろう」と指摘。

 「この10年の金融史が書かれたとしたら、間違いなく1990年代のIT(情報技術)バブルと2000年代初めの住宅バブルが語られるだろう。だが、08年終盤の米国債バブルはこれらとほぼ同様の異常事態と見なされる可能性がある」と語った。 

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