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米AIG救済は唯一の選択肢、財政赤字拡大は必要悪=FRB議長

 [ワシントン 3日 ロイター] バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は3日、米保険大手アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)AIG.Nに対する支援は不本意としながらも、救済しなければ経済に甚大な影響が及ぶ可能性があったとの認識を示した。上院予算委員会での証言で述べた。

 3月3日、バーナンキFRB議長が米AIG救済は唯一の選択肢だったと述べた(2009年 ロイター/Kevin Lamarque)

 また、米労働市場の状況が過去数週間で悪化した可能性があるとの見方を示した。

 AIGへの追加支援については、会社は無責任だったとしたうえで「危機下で大手金融機関が破たんすれば、経済に悲惨な結果をもたらす可能性があることをわれわれは認識している。他に選択肢がなかった」と述べた。

 景気後退により家計や中小企業が打撃を受けている中、AIGへの手厚い支援に対し一般市民の忍耐は限界に達しているとの批判が議員から上がった。

 民主党のワイデン議員は「現在、国内の小規模企業が期限通りに支払いをしていても信用枠を確保できないというのに、AIGには垂れ流しの様相を呈している」と主張。

 これに対し議長は、AIGは世界中の銀行と広範な関係を持っており、万一破たんすれば影響が「伝染」するリスクが生じると指摘。当局が危険なポジションの解消に努めていると説明。

 「AIGを分割し、売却可能な状態にするためにできる限りのことをやってきた」、「この18カ月間により強い怒りを感じた事と言えば、AIGしか思いつかない」などど述べた。

 <財政赤字は必要悪>

 バーナンキ議長は、金融セクターの安定回復が景気回復の前提条件であり、米政府の債務拡大はやむを得ないとの認識を示した。

 「経済の問題を解決するには、いま積極的に行動した方が良い。さもなければ景気低迷が長期化する可能性がある。そうなれば、財政状況が一段と悪化するだけでなく、長期にわたり生産・雇用・所得が減少する」と述べた。

 雇用情勢の悪化に加え、多くの企業が過剰在庫を抱えており、今後数カ月でさらに生産調整が進む可能性も指摘した。

 前日に12年ぶりの7000割れで終了したダウ工業株30種指数は、バーナンキ議長の発言を受けて下落した。

 オバマ大統領は先週、今2009年度の財政赤字が約1兆8000億ドルと第2次世界大戦終結後、最大になるとの予想を示した。

 バーナンキ議長は、このような事態はなんとしても回避したかったとの認識を示した。

 政府が金融セクター安定化に向けた7000億ドルの公的資金枠を拡大するかどうかについては、現在進めている銀行の経営状況を審査するストレステストの結果や景気動向によって決定されると述べた。

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