[デトロイト 5日 ロイター] 米ゼネラル・モーターズ(GM)GM.Nは5日、監査人から、損失と手元資金の枯渇を食い止めることができなければ企業として存続していく能力に著しい疑問がある、との指摘を受けたことを明らかにした。
GMは前月末2008年第4・四半期決算を発表した際、2008年の純損失が309億ドルになったとし、同時に監査人から会社存続に疑問を示される可能性があると警告していた。
GMが米政府に最大300億ドルの支援を要請する中、今回の監査結果は、GMが抱えるリスクを改めて浮き彫りにした。
同社は証券取引委員会(SEC)に提出した年次報告書で「われわれの将来は、存続に向けた再編計画の遂行能力にかかっている」と指摘。「いかなる理由であれ、(計画を)実行できなければ、継続企業(ゴーイング・コンサーン)として経営を維持できなくなり、破産法に基づく救済申請を余儀なくされる可能性がある」との認識を示した。
GMの政府支援獲得に向けた労組・債券保有者との債務削減をめぐる交渉は、3月末が期限となっている。