[北京 9日 ロイター] 中国当局は、南アジア諸国と国境を接するチベット山岳地帯周辺を警備する治安部隊の規模を拡大した。明日10日、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世が亡命した「チベット動乱」から50年を迎える。
チベット情勢が不安定化することも予想されており、警備増強により治安の安定化を図る方針。
公安省幹部は9日、新華社通信に対し、「チベットの安定保護のため、チベット境界周辺(国境周辺)の検問所や道路などの警備を強化した」と述べた。
中国はインドやネパール、ブータン、ミャンマーなどとチベット周辺の国境を接しており、チベットの人々は長年にわたりこれらの国境を行き来している。