[東京 18日 ロイター] 2009年春の労使交渉は18日午前、金属労協に加盟する自動車、電機など大手組合への経営側回答が始まった。
相場のリード役であるトヨタ自動車7203.Tは、ベースアップに当たる賃金制度改善分を4年ぶりにゼロとすることで妥結した。賃金体系を維持するための定期昇給は実施する。組合側は4000円のベースアップを要求していた(前年実績は1000円)。年間一時金については5カ月プラス10万円(186万円、組合側は5カ月プラス20万円を要求)で決着したが、冬の賞与については秋に再度協議する。
ホンダ7267.Tと日産自動車7201.Tもベースアップをゼロとすることで妥結。両社とも定期昇給は維持する。ホンダの年間一時金は5.0カ月(組合側要求は5.5カ月)、日産は4.2カ月(組合側要求は5.2カ月)で決着した。
電機ではパナソニック6752.Tが定期昇給維持で回答。富士通6702.Tは定期昇給維持で妥結したものの、定昇の実施時期については労使で別途協議する。