[ニューヨーク 19日 ロイター] 米フィラデルフィア地区連銀が発表した3月の製造業業況指数はマイナス35.0と、前月のマイナス41.3から改善した。エコノミストの予想平均はマイナス38.0だった。
ゼロが判断の分かれ目となる。
バンク・オブ・ニューヨーク・メロン(ニューヨーク)のシニア為替ストラテジスト、マイケル・ウルフォーク氏は「指数は依然としてマイナスだが、昨年第4・四半期と比べて安定してきている。これまでの落ち込みペースを考えれば不思議ではなく、製造業の回復はまだみられていないが、ある程度の安定は見受けられる」と述べた。
一方、項目別では一部でさらに落ち込みがみられ、従業員数はマイナス52.0と1968年の統計開始以降で最悪となった。新規受注もマイナス40.7に悪化し、1980年7月以来の水準となった。
6カ月先の見通しでは、設備投資がマイナス21.8と統計開始以降で最悪となった。