[ニューヨーク 20日 ロイター] 20日の米国株式市場は続落。米連邦準備理事会(FRB)によるターム物資産担保証券貸し出し(TALF)が低調なスタートとなったことで失望感が広がった。
アナリストの利益予想引き下げを受け、ゼネラル・エレクトリック(GE)GE.Nが売られたことも相場を押し下げた。
このところ大きく値を上げていた金融株は2日続落となった。
19日に第1回目の申し込みが締め切られたTALFは、申し込み額が47億ドルと、想定されている枠の2000億ドルを大きく下回った。デルタ・グローバル・アドバイザーズのシニア市場ストラテジスト、マイケル・ペント氏は「どのような点から見てもTALFは期待はずれだった」と述べた。
ダウ工業株30種は122.42ドル(1.65%)安の7278.38ドル。
ナスダック総合指数は26.21ポイント(1.77%)安の1457.27。
S&P総合500種は15.50ポイント(1.98%)安の768.54。
週間ベースではダウが0.75%高で、2008年5月初旬以来となる2週間続伸。S&Pは1.58%高、ナスダックは1.80%高だった。
この日は株価指数先物やオプションなどの清算日が重なる「クアドループル・ウィッチング」のため、荒い値動きとなった。
金融株では、バンク・オブ・アメリカ(バンカメ)BAC.Nが10.7%安。S&P金融株指数は5.3%下落した。
アメリカン・エキスプレス(アメックス)AXP.Nは6.2%安。失業率の上昇やクレジットカードの債務不履行の増加により、09─10年は赤字になる可能性があるとの見方をフリードマン・ビリングス・ラムジーが示した。減配もあり得るとしている。
GEは5.8%安。
原油価格の下落を背景に石油大手シェブロンCVX.Nは3.6%安となった。