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2月経常黒字は前年比‐55.6%、2カ月ぶり黒字

 4月8日、2月経常黒字は前年比‐55.6%、黒字は2カ月ぶり。写真は横浜港。昨年12月撮影(2009年 ロイター/Issei Kato)

 [東京 8日 ロイター] 財務省が8日発表した国際収支状況速報によると、2月経常収支は1兆1169億円の黒字となり、2カ月ぶりの黒字に転じた。

 世界的な景気の悪化で輸出の大幅減が続くと同時に、原油価格の下落や内需の悪化を受けて輸入も減少し、貿易収支が黒字に転じたため。経常黒字額は前年比で55.6%の減少となった。ロイターが民間調査機関に行った事前調査では、経常黒字の予測中央値は前年比57.1%減の1兆0776億円だった。

 貿易・サービス収支は530億円の黒字(前年同月は9298億円の黒字)となった。貿易・サービス収支が黒字に転じるのは5カ月ぶり。

 このうち、貿易収支は2021億円の黒字(前年同月は1兆0311億円の黒字)、サービス収支は1491億円の赤字(前年同月は1013億円の赤字)となった。

 所得収支の黒字額は前年比34.1%減の1兆1045億円となり、5カ月連続で減少した。前年比の減少率は、2006年6月(46.1%減)以来の大幅なものとなる。円高や金利低下で受け取り利子が減少したほか、海外企業の収益悪化などを背景に配当の受け取りが減少したことが響いた。

  (ロイター日本語ニュース 武田晃子記者)

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