[東京/フランクフルト 17日 ロイター] 独フォルクスワーゲン(VW)VOWG.DEは、第1・四半期の自動車販売台数でトヨタ自動車7203.Tを抜き、首位となる見通し。独政府の販売奨励策が寄与し、主要市場でVW車への需要が堅調となったことが背景。
第1・四半期のVWの世界の販売台数は11%減の約139万台となったものの、世界の乗用車市場でのシェアは130ベーシスポイント(bp)拡大し、11.0%となった。
トヨタがこれまでに示している第1・四半期の出荷台数見通しは、前年比47%減の123万台。販売台数見通しは示していない。第1・四半期の米販売台数は38%減、日本は24%減だった。
VWは、2018年までに販売台数でトヨタと米ゼネラル・モーターズ(GM)GM.Nを抜き首位になることを目標としてきた。
米調査会社R・L・ポークは、VWが今年GMの販売台数を上回ると予想している。VWは08年、米フォードF.Nを抜いた。
ドイツ政府の自動車業界向け刺激措置により、同国内のほか、中国やブラジルでVW車への需要が押し上げられた。これら3市場での販売台数は、第1・四半期のVWグループ全体による販売台数の半分以上を占める。
第1・四半期、ドイツでのVWブランド車の販売台数は4.5%増の25万1500台。16万台超の新規受注があった。