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IMF、世界経済見通しを下方修正へ=報道

 4月19日、IMFのストロスカーン専務理事が2009年の世界経済見通しを下方修正することを明らかに。写真はブラジル・サンパウロの建設現場。昨年7月撮影(2009年 ロイター/Paulo Whitaker)

 [ベルリン 19日 ロイター] 国際通貨基金(IMF)のストロスカーン専務理事は、IMFが今週、世界経済見通しを下方修正することを明らかにするとともに、景気が上向くのは2010年上期になるとの見方を示した。

 専務理事は、20日付の独経済紙ハンデルスブラットに掲載予定のインタビューで「IMFが今週提示する予測は前回より悪くなる」と述べた。

 IMFは3月に示した予測で、2009年の世界経済成長率はマイナス0.5―マイナス1.0%と、世界恐慌以来の大幅なマイナスになるとしていた。IMFは22日に最新の世界経済見通しを発表する。

 専務理事は、世界経済に明るい兆候がやや見られると指摘した上で、回復はまだ見込まれないとし、「まだ山を越えていない。IMFは世界経済が回復に向かうのは2010年上期とみている」と述べた。

 また、少なくとも短期的にはインフレよりもデフレのほうが景気へのリスクが大きいとし、「短期的にはインフレのリスクはゼロだ。現時点ではむしろデフレのほうが問題だ」と指摘。その上で、各国が合意した大型財政出動がインフレにまったく影響を及ぼさないと考えるのは誤りだとし、「したがって、危機克服後に通常の財政支出の状況に戻るための出口戦略が必要だ。(出口戦略は)個々の景気刺激策の一部だ」と語った。

 銀行のバランスシートの健全化については「欧州諸国であれ、米国であれ、この問題をめぐっては対処が遅すぎる」とした。

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