[ジュネーブ 12日 ロイター] 世界保健機関(WHO)の進藤奈邦子医務官は12日、新型インフルエンザ(H1N1型)感染者の大半は抗ウイルス剤による治療の必要がない、との見解を示した。
しかし、将来的には薬剤耐性の問題もあるため、世界的大流行に対応するパンデミックワクチンの開発は依然重要だとしている。
進藤医務官は、新型インフルエンザ患者のほとんどが休養と適切な水分補給で回復している事実を指し、すべての感染者がタミフル、リレンザといった抗ウイルス剤による投薬治療を受ける必要はないようだと述べた。
同医務官によると、WHOでは近く、新型インフルエンザ患者の治療に関する新たな指針を発表する予定。