[メキシコシティ 13日 ロイター] メキシコのコルドバ保健相は13日、同国の新型インフルエンザ感染者の増加ペースが鈍化しており、死者が100人を超える事態にはならない公算が大きいとの見通しを示した。
同相は、ロイターとのインタビューで、ここ数日、新型インフルエンザ患者の来院数が減少していると述べ「幸運なことに、これはわれわれが予想していたような深刻な伝染病ではなかった。初期段階で病院を訪れる患者が増えている。また重症患者が減少しているほか、来院者数も、死者数も減少している」と述べた。
メキシコは、これまでに60人の死亡を確認し、現在入院中の重症患者が死亡する可能性もあるとしている。
コルドバ保健相は、死亡した患者の約30%が糖尿病や、肥満の合併症を発症していたと指摘。死者が他国に比べて多くなっていることについては、メキシコでは季節的な風邪に似た症状が出ても、病院で受診しない人が多いためと説明した。