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ムーディーズ、日本政府債務格付けをAa2に統一

 5月18日、ムーディーズ・インベスターズ・サービスは日本政府債務格付けをAa2に統一。写真は2007年7月にハノイで撮影(2009年 ロイター/Kham)

 [東京 18日 ロイター] ムーディーズ・インベスターズ・サービスは18日、日本政府の自国通貨建て債務格付けをAa3からAa2に引き上げた。同時に、日本の外貨建て債務格付けをAaaからAa2に引き下げた。

 ムーディーズは、日本のさまざまな債務の格付けを、全体としての信用力を反映したAa2に統一した。政府債務格付けの見通しは安定的。

 ムーディーズによると、統一したAa2は、日本の相当の強みを反映している。これには日本の多額の国内貯蓄、国内の金融機関、機関投資家の強い国内投資志向、比較的低水準にある外国人投資家の国債保有比率、日本の1兆ドルにのぼる外貨準備高が含まれる。政府が景気刺激策のための資金として今年発行する過去最大規模の国債について、ムーディーズでは市場は吸収できるとみている。

 一方、格付けには日本が高水準の債務を抱えるため、財政がショックや不均衡の影響にさらされやすく、急激な金利上昇を招くリスクがあることも反映されている。世界の貿易への深刻な打撃、日本の景気後退からの厳しい影響によって、政府の財政赤字が一時的に大幅に増大する可能性も織り込まれている。日本の1兆ドルにのぼる外貨準備高は大半の国々に比べて相対的に大きいが、政府債務対比では小さく、これだけでは深刻なストレスにさらされた場合のリファイナンスリスクを回避することはできないとみている。

 従来の格付けは、日本が自国通貨建て債務よりも、外貨建て債務の履行を優先するとの見方に基づいていた。しかし、ムーディーズは最近の世界的な金融危機の中で、さまざまな政府の支払いの優先順位を予測することは極めて困難との観察結果を得た。

 日本の外貨建て・自国通貨建ての長期債務・預金シーリングAaa、短期シーリングPrime─1に変更はない。

 ムーディーズは格付けがAaa、Aa1の26の政府系発行体、地域・地方政府の格付けを引き下げ方向で見直す。ただし、ムーディーズは見直しによって、これらの発行体の格付けが政府債務格付けAa2を下回る水準になるとは考えにくいと指摘している。

 ※ムーディーズのレポートは[nMDY179217]をダブルクリックするとご覧になれます。なお、契約によっては、ご覧頂けないこともあります。

  (ロイター日本語ニュース 片山 直幸記者)

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