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欧州勢の日本株買いが活発化、リバランスや買い戻しとの見方

 5月20日、株式市場で欧州勢の日本株買いが活発化、リバランスや買い戻しとの見方。写真は都内の株価ボード。昨年11月撮影(2009年 ロイター/Toru Hanai)

 [東京 20日 ロイター] 株式市場で欧州系投資家の動きが活発化している。年金筋がアジアの中で出遅れている日本株にリバランスの買いを入れているとの見方があるほか、空売りポジションを仕掛けていたファンド筋の買い戻しなどの指摘も出ている。

 東証が20日発表した4月の海外投資家地域別株券売買状況(全国証券取引所)によると、海外勢の買い越し額4814億円の地域別内訳は、欧州が4652億円、北米は200億円、アジアは49億円だった。その他地域は87億円の売り越しとなり、買い越しの大部分が欧州投資家という実態が明らかになった。欧州投資家の買い越しは2008年8月以来、8カ月ぶりとなる。

 足元でも欧州勢の動きは目立っている。20日寄り前の海外勢のバスケット動向は、市場筋の観測ベースで、売りがゼロ、買いが400億円となった。買いはすべて欧州勢で、自動車、商社、ハイテク、金融などに買いを入れたとみられている。「日経平均は強弱感が対立する水準で売り買いが交錯しているものの、好材料が乏しい中で欧州勢の買いが連日入っているため、崩れるような需給状態にはならない。日本株の下支え要因になっている」(大手証券エクイティ部)という。

 大和総研投資戦略部ストラテジストの土屋貴裕氏は、欧州年金筋のリバランスやファンド筋の買い戻しが活発化していると指摘する。「アジアの新興国の株価が軒並み急上昇したことにより、日本株の相対的なウエートが低下。2月以降の円安もウエートの低下に拍車をかけたため、年金筋がリバランスの買いを入れている可能性がある」という。また、「欧州勢は何かあるとユーロ圏へのホームバイアスをかける傾向がある。ウエートを落とし過ぎた日本株を買い戻している」との見方を示している。

 先ごろ、英ファンドのザ・チルドレンズ・インベストメント・ファンド(TCI)が、大量に抱えていた東芝6502.Tの空売りポジションをほぼ解消したことが開示資料で明らかになった。空売りの買い戻しも欧州勢の買い越しに含まれているとみられる。

 ただ、ある外資系証券の関係者は「欧州勢の買い戻しは一巡しつつある」という。「今後は世界景気の動向次第だ。世界景気の改善傾向が強まれば、グローバル投資家にとって景気敏感株の位置付けである日本株のウエート引き上げにつながる」と話している。

 (ロイターニュース 河口 浩一記者)

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