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情報BOX:G8財務相会合での主な要人発言

 [レッチェ(イタリア) 13日 ロイター] 12―13日に伊レッチェで主要8カ国(G8)財務相会合が開催された。以下は主な要人発言。

 ◎ガイトナー米財務長官:

 「主要国が景気刺激策を解消し始めるのは時期尚早だが、将来的な財政の持続可能性を確保するために、政府は計画立案を開始すべき」

 「G8とG20(主要20カ国)の間では、成長が依然、政策の重点であるべきだ。政府は引き続き、最近改善している需要を下支え、「耐久性のある回復」への基礎を作る必要がある」

 「政策シフトは早い」

 「経済の嵐が過ぎた際に、持続可能な財政にどのように戻るのか、今の段階で明確な計画を立てれば、経済と金融の回復はより力強く、持続的なものになる」

 「米国は2011年から、財政赤字を持続可能な水準に引き下げることにコミットしている。赤字拡大につながっている長期的な医療コストの縮小に向け、努力していく」

 「クレジット市場と金融システムの修復に向けた米国のプログラムは、一時的なものであり、早期に転換できる」

 「主要国の国内総生産(GDP)の落ち込みペースは鈍化している。中国など一部の新興国では成長が加速しており、貿易に上向く兆しがみられるなど、世界経済は移行期にある」

 「経済の嵐は勢力が後退している。多くの国の経済において、安定化に向けた勇気づけられる兆候がある」

 米国の債務水準拡大をめぐる警戒感がドル相場を圧迫し、債券利回りを押し上げている問題について、「詳細な議論は行われなかった」

 ◎米財務省当局者:

 「景気刺激策を解消するには、回復に向けた環境がよりしっかりと確立することが必要」

 「最善の出口戦略は経済を潜在成長率まで回復させ、雇用を拡大すること」

 「過去のリセッション(景気後退)をみると、景気刺激策の解消が早すぎて、回復が押しつぶされるケースが多くあった。米国はこうした過ちを繰り返すつもりはない」

 ◎ダーリング英財務相

 「英経済は今年末までに成長を回復し始める」

 「他国の弱さと原油価格上昇が慎重になる要因だ」

 「英国と他国が昨年以来とった大胆な景気刺激策は、効果が上がっているが、刺激策の効果が経済全体に波及するには時間がかかる」

 「私が予算で明言したこと、つまり、今年末にかけて英経済が成長を回復し始めるということを依然確信している」

 「今後の見通しは、他国がバランスシート正常化に向け前進するかどうか、にかかっている。また商品価格のボラティリティという問題もある。慎重になる理由がある、ということだ」

 「原油など商品価格のボラティリティは、望ましくない不透明感につながっている。原油価格が急激に上昇したことを懸念する。われわれは再び、産油国との協力を行う必要がある」

 「(出口戦略について)そこにまだ至っていないことは明白。出口については、今は誰も話していない。道のりはまだ残っている」

 「財政赤字を向こう4年間で半減する。財政は中期的により持続可能な水準に戻す必要があるが、景気刺激策を解消し始めるのは早すぎるとの見方で、G8のほかの財務相と一致している」

 ◎ラガルド仏経済財務雇用相

 「各国財務相は原油や石油製品市場のボラティリティを抑える対策が必要だとの考えを示した」

 「われわれは国際通貨基金(IMF)と証券監督者国際機構(IOSCO)に対し、国際エネルギー機関(IEA)と協力し、原油市場に関する少なくとも監視手法や、おそらく規制の方法を提案するよう要請した」

 ◎ストロスカーン国際通貨基金(IMF)専務理事:

 <米ドルの水準について>

 「米ドルが弱いとはみていない。米ドルは現在、市場で適切な水準に評価されていると思う」

 「米ドルは現在、1年前よりは強い。従って、現在の水準が弱いとは思わない。今後多くの変化があると予測しなければならないとは思わない」

 <経済について>

 「慎重姿勢を維持する必要がある。回復は弱い。多くの措置を講じる必要はまだある。社会的コストの増大はまだ続く」

 「実際に回復の芽が出ているとしても、平均した成長を取り戻すことは2010年初頭までなさそうだ。これは2011年初頭に失業率がピークをつけることを意味している」

 「IMFが(2010年の成長予測を)上方修正したのは、良いニュースだ。ただ、この修正を過大評価しないでほしい。リスクは依然として大きい」

 「危機が終息したとの考えを持つのは非常に時期尚早だ。だが同時に出口戦略も模索しなければならない」

 ◎クドリン露財務相:

 <国際的な準備通貨としての米ドルの役割について>

 「国際的な準備通貨としての米ドルの役割が、近い将来に変化する可能性は低い」

 「向こう数年で現在のシステムが著しく変化すると考えるのは難しい」

 <危機の現状認識について>

 「依然としてリスクは残っており、危機の終息について議論するのは時期尚早」

 「原油価格の安定化について議論するのもまだ早い」

 <ストレステストについて>

 「G8は、ストレステストは銀行システムの実態を解明するために必要な手段だとの意見で一致し、米国と欧州の例について検証した」

 ロシアもストレステストを実施しているが結果を「公表する予定はない」

 ◎フレアティ加財務相:

 「銀行の健全性審査(ストレステスト)への各国のコミットメントを評価。欧州の財務相はストレステスト実施に合意。結果の開示方法については、全体的な結果とともに、個別銀行の結果も開示すべきかについて、依然として見解に相違がある」

 「ストレステストは重要であり、実施される、との点については一致している。結果の開示方法をめぐっては、一部で見解の相違がある。ただストレステスト実施へのコミットメントはある」

 ◎トレモンティ伊経済財務相:

 <ストレステストについて>

 「欧州ではストレステストについて、国レベルでも欧州レベルでも、公開するか非公開とするかなどについて、議論を開始していない」

 「欧州ではこれまでイタリアで国レベルだが、標準化されたストレステストが実施されている。結果は良好だ」

 <投機的な動きについて>

 「投機的な動きが再発している。ある特定の金融取引が再び頭をもたげており、昨夏までのあまり望ましくない状況が再現されようとしている。デリバティブやコモディティ市場で投機的な動きが復活しているとの懸念はイタリアからだけでなく、他の参加国からも挙げられた」

 ◎グリッリ伊国庫総局長:

 「声明は非常に包括的だ。金融システムにとって重要な機関の健全性を保証することについて全会一致の合意があった。会合で、銀行に対するストレステスト(健全性審査)について言及があったかどうか確かなことは言えないが、この件に関して意見の不一致はなかった。

 ◎シュタインブリュック独財務相:

 <ユーロ高について>

 「ドイツ経済はユーロ高に対して、驚くほどにうまく対応している」

 <IMFの財源拡大について>

 「当初の拡大分2500億ドルに対し、ドイツは200億ドル拠出する」

 <景気刺激策からの「出口戦略」について>

 「出口戦略の模索を適切な時期に行うべきとの声が聞かれた」

 「今はまだ主に危機対策に追われている。しかし大切なことは、インフレが表舞台に出てくることを未然に防ぐために、適切な時期に措置を講じることだ。G8のすべての国が資本市場へのこうしたリスクを認識している」

 「いかなる安定化策も出口戦略と関連づけて考える必要があるというIMFの立場を共有する」

 「IMFに対して出口戦略の選択肢に関する検討を要請することを支持する」

 <金融システム改革について>

 「ロンドンで開催された20カ国・地域(G20)による金融サミットの金融市場規制に関するコミットメントが非常に前向きな形で強化された」

 <世界経済について>

 「安定化に向けた初期の兆候が出ているとの見方が広まっていた。しかしこれは楽観的な見方ではない」

 「非常に慎重にみているが、ある程度の安定化の可能性を示す指標が現れている」

 「しかし(経済回復の)時期と強さと持続性は非常に不確かなものだとのIMFの見方を共有する」

 「米国と中国などの新興国の回復は欧州よりも早くなる」

 「米国と新興国の景気回復は明らかにV字型となるだろう。欧州やドイツは、L字型とV字型をあわせたものとなりそうだ」と語った。

 <ストレステストについて>

 「欧州の立場は、賛成だ。ただ個別行の結果は公表しない」

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