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米FOMC:識者はこうみる

 [ワシントン/東京 24日 ロイター] 米連邦準備理事会(FRB)は24日、連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0─0.25%に据え置いた。市場関係者のコメントは以下のとおり。 

 6月24日、米FRBはFOMCでFF金利の誘導目標を0─0.25%に据え置いた。写真はワシントンのFRBビルで撮影(2009年 ロイター/Jim Young)

 ●FRBの国債購入拡大の可能性は後退

 <バークレイズ・キャピタル(ニューヨーク)の米国債ストラテジスト、マイケル・ポンド氏>

 金利を低水準に据え置くとの米連邦準備理事会(FRB)の確約において、市場はさらに強力な内容を期待していたが、それに関する文言は前回から変わらず、経済については悲観的な基調が和らぎ、デフレ懸念に関する文言は削除された。

 FRBによる国債購入拡大をめぐる可能性は今のところ後退している。国債に対する力強い需要はこれまで期間が短めの銘柄となっているが、この日の声明を受け、7年債に対する需要は後退する可能性がある。

 ●利上げやインフレ期待めぐる観測に歯止め

<BONYメロンのシニア為替ストラテジスト、マイケル・ウルフォーク氏>

 予想通りの内容だった。多くが望んでいた以上に微妙な内容となったが、インフレと景気が長期間にわたり抑制されるとの明確なメッセージが示された。利上げやインフレ期待の高まりに関する市場での観測に歯止めをかけることが目的だ。

 ●可能な限り中道、様子見が最善策

 <キー・プライベート・バンクの投資主任ストラテジスト、ブルース・マケイン氏>

 FRBは現時点では可能な限り中道に立った。これで、今の経済が立ち往生していることを懸念する向きと、経済が傾き過ぎてインフレが問題となることを懸念する向きの双方を安心させることが期待される。米国債買い入れの規模拡大はせず、期間の変更もなかった。FRBはできるだけ手の内を見せないようにした。

 FRBは一歩引いて様子見をするのがおそらく最良だろう。景気回復の兆候は出始めている。経済は向きを変え、FRBが望む方向に向かいつつある。FRBが強過ぎる措置を講じれば、市場はインフレが引き起こされる可能性について神経質になる。干渉しないアプローチが適切だ。

 ●ダウ安は一時的な反応、日本株では反応薄か

 <大和証券SMBC グローバル・プロダクト企画部部長 高橋和宏氏>

 米連邦公開市場委員会(FOMC)で景気見通しについてあらためて懸念が表明されたことを受けて、24日のダウ.DJIは続落となったが、今回のFOMCの結果は政策金利据え置き、声明文ともに想定に範囲内だ。米株市場の反応も一時的で、今晩には反発する可能性もあるとみている。

 きょうの東京市場は材料難のなか、もみあいの展開を予想するが、FOMCに対する反応は限定的になるのではないか。

 ●トレンド見いだせず、ドルはレンジ相場継続

 <バークレイズ銀行東京支店 トレーディング部長 小川統也氏>

 ドル95―98円、もしくは94―97円付近を中心とするレンジ相場を大きく変えるニュースにはならなかった。声明文にも強い言葉や姿勢は示されず、まったくもってニュートラルの内容だ。前日の取引でドルは上昇したが、一昨日に国債買い取りを増額するとの期待感が市場に浮上して、ドルが数百ポイント下落した分の反動に過ぎない。方向性は依然として見えづらく、為替市場は突発的なフローに左右され続けている感がある。ドル/円はしばらく最近の取引レンジ付近でもみあいが続くだろう。

 ●おおむねニュートラル、日経9000―1万円のレンジ継続

 <日興コーディアル証券シニアストラテジスト 河田剛氏>

 金利の据え置きに関してサプライズはない、デフレ懸念に関しては多少弱まった印象だ。今後の見通しに関して慎重なのは当然だろう。今回の連邦公開市場委員会(FOMC)はおおむねニュートラルと評価する。

 これを受け、日本の株式市場は、日経平均9000―1万円のレンジ相場だろう。7月中旬から企業の4―6月決算が発表され、内容によって上下するものの、そのレンジが続くとみている。年末までに回復基調がはっきりしてくれば1万1000円に上昇する可能性もある。

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