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東電の13年度経常利益1014億円、工事先送りなどで3年ぶり黒字

 4月30日、東京電力が発表した2014年3月期の連結経常損益は1014億円の黒字だった。2011年12月撮影(2014年 ロイター/Kim Kyung Hoon)

[東京 30日 ロイター] - 東京電力9501.Tは30日、2014年3月期の連結経常損益が1014億円の黒字になったと発表した。原発が全基停止する中で、円安により燃料費は過去最高になったが、修繕工事の繰り延べによるコスト計上の先送りなどにより、3年ぶりの経常黒字を確保した。

広瀬直己社長は記者会見で、14年3月期の経常黒字化について、「3年連続の赤字は避けたいと言ってきた。1年間、徹底的な経営合理化に取り組んだ」と強調した。14年3月期は修繕費を前年比で851億円削減したほか、2012年9月に実施した電気料金の値上げ(家庭向けで平均8.46%)の年間での効果が2340億円に上った。

15年3月期の通期予想は原発の再稼働の見通しがつかないため、「未定」とした。トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト4人の15年3月期経常損益の予測平均値は1206億円の黒字。

東電の数土文夫会長は3月末の会見で、柏崎刈羽原発の再稼働がなければ年末までに電気料金の再値上げを判断する意向を示した。ただ、15年3月期の収支状況は、14年3月期に修繕工事を先送りしたツケが回ってくる。広瀬社長は「(今年度は)昨年度より(収支)状況は厳しい」と述べた一方で、再値上げについて「避けたいと強く思っている」と語った。

ただ、昨年9月下旬に原子力規制委員会に新規制基準適合性審査を申請した柏崎刈羽6、7号機の審査は、先行した九州電力9508.Tなどに比べても大幅に遅れている。

広瀬社長は、再稼働と値上げ判断との関係について「柏崎刈羽原発の再稼働が当面厳しいのは事実だが、動かない中でどれだけの対策が取れるかということで、とことん頑張る。12月になると(値上げに関して)何か必ず起こるかといえば、そこまで明確ではない」と述べた。

*情報を追加しました。

浜田健太郎 編集:内田慎一

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