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サウジがMERS感染源をラクダと特定、感染者500人に近づく

 5月11日、サウジアラビア政府は、新型コロナウイルス「中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス」の最も有力な感染源をラクダと特定し、ラクダを扱う人に対しマスクや手袋の着用を呼びかけた。リヤド近郊で撮影(2014年 ロイター/Faisal Al Nasser)

[クウェート 11日 ロイター] - サウジアラビアでは、新型コロナウイルス「中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス」の感染がさらに拡大し、感染者数は500人に近づいている。政府は最も有力な感染源をラクダと特定し、ラクダを扱う人に対しマスクや手袋の着用を呼びかけた。

2年前に最初の感染を確認して以来、累計感染者数は483人となり、うち約3分の1が死亡している。

特に、ジェッダとリヤドの病院で感染の急増が報告されてから感染者数が増加し、4月に倍増、5月に入りすでに25%増加している。

サウジで調査していた世界保健機関(WHO)の調査団は7日、2病院の院内感染は、感染症予防対策として推奨されている措置がきちんと履行されていないことが一因と指摘。また、ウイルスの感染力が変化したことを示す根拠はないと述べていた。

国営通信SPAは11日、農業省が、無用なラクダとの接触を避け、接触する場合は、マスクや手袋を着用し、前後に十分な手洗いをするよう呼びかける声明を発表したと伝えた。声明は、MERSの症状がみられるラクダを見つけた場合は、ただちに報告するよう求めている。

MERSの感染はこれまでにサウジアラビアのほか、カタール、クウェート、ヨルダン、アラブ首長国連邦(UAE)、マレーシア、オマーン、チュニジア、フランス、ドイツ、スペイン、イタリア、英国などで感染が報告されている。

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