[ダラス 19日 ロイター] - バーナンキ前米連邦準備理事会(FRB)議長は19日、金融政策を正常化させる時期に至った際、FRBは4兆ドル超に拡大したバランスシートを縮小させる必要はないとの見解を示した。
バーナンキ氏は当地で開かれた会合で「FRBは適切な時期にどのように利上げに踏み切るか注意深く検討してきた」とし、「利上げは経済が正常化に向かっていることを示すため、利上げの時期が来ることを望む」と語った。
FRBが引き締めに動けば、市場が政策の変更に反応することで「状況は幾分不安定となる可能性はある」としつつも、「極めて正常なプロセスとなるだろう」との見通しを示した。
そのうえで、同氏は「金融政策の正常化に伴い、バランスシートを正常化させる必要はない」と言明。「必要に応じ、バランスシートを長期間、現在の水準に維持することは可能だ」と述べた。
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