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ドルは101円後半で軟化、輸出勢の月末のドル売り受け

[東京 29日 ロイター] - 午後3時のドル/円JPY=EBSは、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、小幅にドル安/円高の101円後半。

 5月29日、ドルは101円後半で、輸出勢の月末のドル売りを受け軟化。写真はニューデリーの外国為替の両替店を出る男性(2014年 ロイター/Anindito Mukherjee)

米長期金利の低下が意識されるなか、月末特有の輸出勢による売りがドル/円やクロス円で流入し、ドルの上値を抑えた。

実需の動きが目立ったというこの日、「月末を控えた輸出企業のドル売りやクロス円の売りが散見された」(邦銀)という。一方、輸入企業の手当て買いはほとんど見られなかった。 また、101.95円のストライク・プライスのオプションが明日に期日を迎えるとされ「ストライクの手前ではガンマの売りがでて、上値が重くなった」(外銀)という。この結果、ドルの上値は101.86円に抑えられた。

<米長期金利が低下>

市場が注目する米10年国債利回りUS10YT=RRは、前日海外時間に一時2.433%と、昨年7月以来の水準に低下。東京市場でも金利低下圧力が続いた。

米長期金利低下の背景について、JPモルガン・チェース銀行のチーフFX/EMストラテジスト、棚瀬順哉氏は、「市場が想定していた米景気回復・金利上昇シナリオ」の見直しが迫られ、年初から累積していた米債のショートポジションの巻き戻しが進行しているため」だという。

米債ショートポジションの保有者は、できるだけ安い価格水準での買い戻しを望むため、少しでも金利が上昇すれば(価格が下がれば)ショートカバーのフローが流入しやすい。つまり、米長期金利にまつわる短期的なリスクは下振れ方向に傾いている、と同氏は指摘。

米長期金利の変動要因として、来週には米雇用統計を控えているが、もし、強めの数字が出て、金利に上昇圧力がかかる局面では、まず、ショート・カバーの買いが入りやすく、結果的に、金利が低下するというパターンになる公算が大きい、と同氏はみている。

一方、 バークレイズ銀行の為替ストラテジスト、門田真一郎氏は、「これからどんどん2.00%の方向に向かっていくというような状況ではないだろう。金利が下げ止まり、徐々に景気が良くなってくれば、対円でもドルの上昇圧力が強まってくる」と話す。

きょうの海外時間には、米国で1─3月期国内総生産(GDP)改定値や新規失業保険申請件数などが発表される。

<ユーロ下落>

ユーロは一時1.3592ドルまで下落し、昨日つけた3カ月半ぶり安値1.3587ドルに迫った。

市場では、ユーロ圏の弱い信用データや欧州中央銀行(ECB)当局者の発言を受けて、ECBが来週の理事会で追加緩和を決定するとの期待が高まっている。

ECBのメルシュ専務理事は28日、来月5日の理事会で複数の措置を打ち出す可能性があると発言、利下げする場合、3つの主要金利の間の格差(コリドー)は維持する姿勢を示した。

<日銀審議委員発言には限定的反応>

日銀の白井さゆり審議委員は29日、沖縄県那覇市で会見し、追加緩和について、シナリオが下振れて、無理のない物価2%実現にプラスならば否定しないと述べた。また、

2015年1月以降の日銀による資産買い入れ方針について、適切な時期に明確化するとした。さらに、白井氏は、日銀の政策はフレキシブルな物価目標であり、何が何でも2年で2%を達成するとまでは言っていない、と述べた。

為替市場の反応は限定的だった。

ドル/円JPY=  ユーロ/ドルEUR=  ユーロ/円EURJPY=

午後3時現在 101.68/70  1.3599/03  138.28/32

 正午現在   101.66/68  1.3604/08  138.31/35

 午前9時現在 101.71/73  1.3590/94  138.23/27

 NY午後5時 101.83/85  1.3590/92  138.37/41

森佳子

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